旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文5)
データ流用のあった266件は、どんな杭の方法を使ってるのか?
日経BP社:日経BP社のマナベと申します。何点かちょっと教えていただきたいんですけれども、流用のあった266件の内訳で、どんな杭の方法を使ってるのかっていうのを教えていただけないでしょうか。 柿沢:既製コンクリートパイルなんですけども、その中の商品名っていうか、その分類名は手元に持っておりません。 日経BP社:266件とも既製コンクリートパイルということでよろしいですか。 柿沢:はい。 日経BP社:もう1つ質問なんですけれども、先ほど来から出てる出向の意味について教えていただきたいんですが。出向というのは現場ごとに他社から来てもらって、その現場が終わるとまた戻ってもらうと、そういうような意味合いなんでしょうか。 柿沢:そうですね。そういう形態、出向契約を結んで工期になったら出向していただくという、そういう形態を取っております。 日経BP社:で、50人以上とおっしゃってるほとんどは出向者であると。 柿沢:はい。 日経BP社:逆に言うと、じゃあ御社の生粋のといいますか、技術者の方でこういうことをされてるのはほとんどいなかったということですか。 柿沢:そうですね。非常に少ない、生粋のっていいますか、施工店の方を契約社員っていうような形で、あるいは派遣社員っていうような形で雇用してるケースは数が少ないですがあります。 日経BP社:その出向者とはそれはまた別。 柿沢:そうですね、はい、別です。非常に少ないですけど。ですからその生粋のというのが、例えば旭化成建材に入社した正社員でというのは、今までの中ではたぶんなかったと思います。 日経BP社:御社の、じゃあ技術者の中で、こういう流用された方は今の調査の中ではいらっしゃられない。 柿沢:ていうか、現場代理人という立場ですね。施工報告書をまとめて毎日データを取ってという仕事をしたのが1名というか、ごく短い期間やったかどうかぐらいのことですね。ですからこの中には入ってないです。 日経BP社:あまり御社の技術者の方がそういう現場代理人をするということは、基本的にはないんですかね。 柿沢:基本的には、旭化成建材の技術の社員は主任技術者と申しまして、その管理を行う立場で現場に行っております。 日経BP社:分かりました、ありがとうございます。 司会:ほかに何かおありでしょうか。真ん中の列の。