旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文5)
今回の報告内容について国交省からの指摘、追及などはあったのか?
日経ビジネス:日経ビジネスのハヤシと言います。本日は国交省に報告されたということなんですが、国交省から今回の報告内容に関してなんらかの指摘、追求、不十分な点などの追求などあったんでしょうか。特に個別物件の名称開示を巡って、両者の間に考えの違いなどはなかったんでしょうか。 平居:それはただ今、国交省にお届けしたばかりでありますから、それはこれから来るんだろうというふうに思っております。 日経ビジネス:届けた場でなんらかのやり取りっていうのはなかったわけですよね。紙だけを渡されたという感じですか。 平居:ええ、もちろん、そうですね。これから国交省さんもそれを見て、それから考えて、それからお話しいただくっていう、そういう流れになろうかというふうに思います。 日経ビジネス:分かりました。あともう1点。原因究明に関して先ほどから質問がある中で、平居さんは予見を与えたくないということで明確な発言を控えてらっしゃいますが、これまでの会見では横浜の現場代理人はルーズな部分があって、事務処理が苦手であったりとか、これは平居さんではないですけど、作為的にやったとすればその1人じゃないかと、あたかも属人的な問題かのような発言を繰り返してこられたと思うんですが、その対象が50人以上に広がった段階で急に明言を避けられる。ちょっと都合がいい回答のように思われます。その点いかがでしょうか。 平居:そのように受け止められてもしょうがないかもしれません。本当にそれは申し訳ないと思っています。ただ私も記者会見で二度、その1人という誤解を与えてしまった発言が2回あったと思うんですね。1つは3,000件の物件の中で現在、不都合が報告されてるのはこの1件だけで、もしそこになんらかの形で施工不良を隠す動機を持って行った人がいるとすればその人1人だということで1人だと申し上げた。ですから施工不良を隠すという目的をもって行った人がいるとすればこの1人だと申し上げました。 もう1つはオペレーターさんも含めて8人のチームで仕事をしていて、8人のチームの中で支持層の到達その他はさまざまな現象で、反動とかいろんなものですね、現象で到達を確認しておりますので、もしその中でデータの流用、転用等を行うことができる人がいれば、そのオペレーターさんではなく現場代理人1人だという意味で、現場代理人1人というふうに申し上げたことは両方とも記憶にあるんですけど、そのことが今、ご指摘のような受け止め方をされたとすれば本当に申し訳ないことだと思います。 日経ビジネス:平居さんじゃない別の幹部の方はもう、もっと直接的な言い方で発言をされていたと思うんですが、それに関してはいかがでしょうか。 柿沢:すいません、それは横浜の代理人がルーズだとかという発言を指していらっしゃる。 日経ビジネス:そうです。 柿沢:あのときは私も会見場におりましたが、旭化成建材、発言した者ですね。で、本人の聞き取りもやった者でしたので、その印象を問われたと。要するに1人というよりは、まさしく横浜の案件で判明して、その聞き取り調査をしてどんな人でしたかっていうようなご質問に対して答えてたというふうに記憶しております。その代理人だけが、1人の問題で、個人でという趣旨で発言したものではなかったというふうに私は理解しております。 日経ビジネス:分かりました、結構です。 司会:真ん中の、真ん中、そうそう、それ。はい。