【一覧表】「厚生年金」年金支給日に「約45万円」支給された標準夫婦。なぜそんなにもらえたの?理由を解説
GWも後半に近づいてきました。コロナ過も落ち着き、昨年よりも旅行や帰省などを計画された方も多いでしょう。 【写真4枚を見る】【年金一覧表】標準夫婦が受け取る「約45万円」の年金。厚生年金と国民年金の内訳とは?厚生年金「月1万円未満~30万円以上」の人数も1万円刻みでまとめて見る! 特に3月で退職をされた方などは、時間的に余裕が出来るため旅行など今までできなかったことを計画されているかもしれません。 また、4月は年金支給月でもあるため金銭的にも余裕ができるでしょう。 ところで、老後の年金は標準的な夫婦で「約45万円」が支給されていることをご存知でしょうか。 世帯によって金額は異なりますが、どのような世帯が45万円を受け取るのか気になるところです。 そこで今回は標準的な世帯を中心に、老後の年金についてみていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金と国民年金のしくみ
日本の年金制度は、図のように「厚生年金と国民年金」が2階建て構造となっています。 ●国民年金(1階部分)とは 原則として、日本に住む20歳から60歳未満の方はすべて1階部分の国民年金に加入します。そのため、国民年金は基礎年金とも呼ばれます。 国民年金の保険料は一律で、年度ごとに改定されます。 受給できる年金額(老齢基礎年金)も毎年改定されます、40年間保険料を納付すれば満額が受け取れる仕組みです。 ●厚生年金(2階部分)とは 主に会社員や公務員などの「第2号被保険者」は、国民年金の上乗せとして厚生年金保険にも加入します。 保険料は報酬比例制。つまり、所得が多い方や長期間働いた方は多くの保険料を納めることになりますが、その分老齢厚生年金が増える仕組みです。 このため国民年金に比べると、個人差が大きくなるといえます。 そんな中、「標準夫婦」は年金支給日に「約45万円」支給されることになっています。くわしく見ていきましょう。
6月14日支給の年金から「標準夫婦」は約46万円の支給へ【2024年度分】
2024年度、年金額は以下のように改定されることが決まっています。 ・国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分※1) ・厚生年金:23万483円(夫婦2人分※2) ※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808円 ※2平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準 標準的な夫婦の年金額は23万483円で、前年比6001円のアップです。 これにより、一度に支給される金額は夫婦合計で46万966円になります。 とはいえ、こちらの年金は「夫婦2人分」かつ「2ヶ月分」である点に留意してください。 また、年金からは税金や保険料が天引きされます。実際に振り込まれる手取り額とは異なりますので注意しましょう。 実際の振込額は、6月に送付される年金振込通知書等で確認できます。 6月に支給される年金が「約46万円」と聞くとうらやましく思えますが、あくまでも2ヶ月分の年金で、2人分です。 月額かつ1人あたりの金額にすると、必ずしも余裕のある水準とは言いきれませんね。