無人レース「A2RL」車両の走行が日本で初公開 AIが学習し自立走行 スーパーフォーミュラを戦う「TGMグランプリ」が来季参戦へ
SFと業務提携パートナーシップを結ぶ「アブダビ自律走行レーシングリーグ(A2RL)」車両の走行が、日本で初公開された。無人の自律走行で9周し、2分25秒646を記録。ともに走った開発担当の元F1ドライバー、ダニール・クビアトから30秒以上遅れたが、9、10日に予定されるデモランに備えた。 A2RLはSF23の車両に7つのカメラや多くのセンサーを搭載し、人工知能(AI)が学習しながらアクセルやブレーキ、ステアリングを操作して自律走行で戦う。今年4月に初レースを行い、スタートを切ったばかり。同シリーズを開催するアスパイアのステファン・ティンパノ最高経営責任者(CEO)は「未来のため、テクノロジーのブレークスルーを目指している」と力説した。 SFを戦う「TGMグランプリ」は、来季A2RLへのエントリーを発表。本戦出場に必要なシミュレーター(疑似運転体験装置)試験の合格を目指す。池田和広代表は「(4月の)シーズン1に練習走行から立ち会い、驚いた。想像できないレースながら、この場に立たなければ開発に遅れると感じた」と挑戦に至る経緯を説明。自チームのエンジニアに加え、若い学生や研究者にも広く参加を呼びかけ、人材育成にも力を注ぐ覚悟だ。
中日スポーツ