ヤマハ:新しいアスファルトに苦戦「この低グリップは助けにはならない」/第12戦アラゴンGP 初日
8月30日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGPの初日セッションがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、午後のプラクティスをモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは20番手、アレックス・リンスは19番手で終えた。 【写真】ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第12戦アラゴンGP 2年ぶりの開催となったアラゴンGP。新しくなったアスファルトはヤマハにとってネガティブな影響を与えたようだ。フリー走行1回目では両ライダーともグリップ不足に悩み、リンスが1分49秒648で14番手、クアルタラロが1分50秒011で18番手で午前のセッションを終える。 午後のプラクティスでは、クアルタラロがセッション序盤から好ペースを見せ、1分48秒237と一時トップ10内のタイムを記録した。リンスは午前に引き続いて序盤はデータ収集を行った後、アタックラップへと入った。 ダイレクトでの予選Q2進出を狙っていたクアルタラロだが、残り25分に6コーナーで転倒。幸いピットに戻ることはできたものの、別仕様のマシンでのアタックを余儀なくされる。 セッション終盤にも転倒が相次ぎ、両ライダーはうまくクリアラップを取ることができずプラクティスは終了。最終的にクアルタラロは1分47秒401で20番手、リンスは1分47秒400で19番手と1000分の1秒差で並び、下位に沈む結果となった。 終始グリップに苦戦した初日ではあったヤマハのふたりだったが、データ収集にリソースを集中したとのこと。土曜日の予選とスプリントまでにトップ集団との差をどこまで取り戻せるか期待したい。 ■ファビオ・クアルタラロ(FP1:18番手、プラクティス:20番手) 「僕たちにとって今日は、特に午前のセッションはかなり厳しいものになったよ。午後のプラクティスでは転倒してしまって、使う予定のなかったスペックの異なるマシンでアタックすることになった。すごく短い時間で順応しなければいけなかったし、今日は全体的にフィーリングが良くなかったね」 ■アレックス・リンス(FP1:14番手、プラクティス:19番手) 「グリップレベルがとても低く、かなりハードな一日だったね。今日はいつものように最大限の力を発揮したけど、他のサーキットに比べてトップ集団から大きく離れてしまった。このコースのグリップの低さは僕らにとっては助けにはならない。明日は改善していきたいね」 [オートスポーツweb 2024年08月31日]