アカデミー選出なるか?20代日本人監督の素顔。金森慧さんが監督した「Origami」受賞に集まる期待
――『Origami』も、音楽に合わせた折り紙の動きが描かれていましたし、そこは音楽好きなところが反映されていたのでは? そうですね。あらかじめCGソフトの中にメトロノームの音を入れておいて。それに折り紙やキャラクターの動きを合わせたりしました。それは最初から目指したところでした。 ――ミュージックビデオ的な、音楽に合わせた映像がお好きなんですか? ミュージックビデオに興味がないとは言わないですが、むしろ映画のストーリー、映像を音楽が支えていく作品のほうが好きですね。
――こうしてCGクリエーターとして注目を集めているわけですが、今後はどのような道に進みたいと思っているのでしょうか? それがどうしようかなと思っているところで。元々大学に入ったときには、映画で爆発をつくりたいとか、クリーチャーをつくりたいと思っていて。そういうのを目指してたんですけど、でもこうやって作品をつくって、人に見せるためにどういう演出でやったらいいかを考えるのも楽しいなと思うようになってきました。
あと最近興味があるのはドラマとか映画のタイトル映像ですね。『SHOGUN 将軍』や『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のシーズン2などは本当に綺麗な映像で。こういうことをやりたいなとも思ったんですよね。 ■ROCK IN JAPANでもCG映像を制作 ――そういう意味で音楽フェスの「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」オフィシャルCG映像を担当したことなどは、やりがいがあったのでは?
最初から最後までひとりでつくりました。フェスの方から、特徴を教えてもらいながら、こんな感じかなとつかんでつくったものだったんですけど、実際にフェスに行ったらけっこう雰囲気と合っていたのでよかったなと思いました。ただ今後はひとりでやっていくのか、それとも誰かに弟子入りしてやっていくのか。考えているところです。 ――とはいいながらも、今後はアーティストとして注目される機会も増えてくると思うのですが。