連結売上高「2兆円以上」!東京スカイツリー、エスコンフィールドHOKKAIDOなどを手がけた大林組が取り組む“DX事情”についてDX本部長が言及
◆日本の全業界が抱える大きな課題
続いて、建設業に求められている改善点を聞いてみると、「ITを見ている立場からすると、今の世の中のITシステムは基本的にFit to Standard(国際標準をキャッチアップしてそれに近づけること)を目標としているアプリケーション・サービスが多く、そこで必要なのは“人材マネジメント”なんです」と言及。 日本では従来、新卒一括採用で組織戦に強い人材育成、チーム作りをしてきましたが、人材マネジメントのグローバルスタンダードは、優秀な部下をしっかり管理し、部下の成果を組織の成果として取り込むことだそう。その考え方は、ものづくりにも大きく影響し、「(日本は)コストをかけてそこを改造しないと、今の世界基準のマネジメントモデルに合わなくなるし、結果として、コストパフォーマンスが悪いシステム、サービスの導入を強いられることになります」と紅林さん。 そして、このままでは、人手不足のために外国人のマネージャーや技術者を招聘しようにも誰も来ないことを指摘し、優秀な人材の活かし方を重視した“世界基準の人材育成マネジメント”に早くシフトしていくことが重要と語りました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」2024年9月21日(土)放送より)