広島現役ドラフト1巡目・山足「名前を覚えてもらえるように」 2巡目右腕・鈴木は「日本S」意欲
広島は、今年で3度目の開催となった現役ドラフトで、12球団で初めて2選手を指名した。8年目の矢崎をヤクルトに放出し、新たにオリックス・山足、日本ハム・鈴木を戦列に加えた。 取材に応じた山根雅仁編成部長は「うちは30歳前後の内野手がいない。右打者は重要になってくるし、2軍でも成績を残していたので、山足選手を指名させてもらった。鈴木投手はもともと評価していて2巡目に残っていたので(獲得した)」と2選手獲得に至った経緯を説明した。当初は1巡目で投手の指名を想定していたが、該当する選手がいなかったため、野手の山足を指名。チーム編成上、内野手では来季34歳シーズンの堂林の下が同27歳シーズンの矢野になるため、“中堅”内野手も補強ポイントだった。その上で関心を持っていた投手の鈴木を2巡目指名した。 ヤクルトへの移籍が決まった矢崎について同編成部長は「若返りを図る中で、ちょっとずつチャンスも減ってきていた。それなら求められる球団で、チャンスをもらえるかなと思って出した」とチームと本人の事情をあわせて考慮しての決断だったことを明かした。 新加入する山足は堅実な守備とシュアな打撃を持ち味とし「カープファンの皆さんに山足という名前を覚えてもらい、認めてもらえるように、精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。先発、中継ぎの両方での活躍が期待される右のアンダースロー鈴木は「これから違うリーグになりますが、ファイターズでの経験を生かして、日本シリーズで戦えるように頑張ります」と新天地での躍動を誓った。