パートで働く友人が「10月から106万円の壁が変わって手取りが減った」と嘆いていました。私も同じくらい働いていますが、「手取り」は何も変わっていません。私と友人で何が違うのでしょうか?
友人にアドバイスできることはある?
「大変になった」と言っている友人に対して、アドバイスできることはあるでしょうか。 パートで働きながら社会保険料の負担を課されない方法としては、勤務時間を調整することが挙げられます。週の労働時間を「20時間未満」にすることで、社会保険の加入対象から外れます。 また、年収を106万円未満に抑える働き方を検討しても良いでしょう。 なお、社会保険に加入して保険料を負担することにはメリットもあります。例えば、厚生年金保険料を負担すると、将来受け取る年金や死亡時や障害を負った場合の年金が手厚くなります。 また、健康保険料を負担すると、業務外の病気やけがで会社を休んだ場合に傷病手当金の支給を受けられたり、出産で会社を休んだ場合に出産手当金が受けられたりします。 友人がこういったメリットを知らない場合、教えてあげることで、社会保険料を支払いながらも気持ちよく納得して働けるということもあるでしょう。
まとめ
本ケースにおいて、ほぼ同じパート収入を得ている友人が「年収106万円の壁で手取りが減って大変だ」と言っていた理由は、勤務先の従業員数が制度変更による影響を受ける範囲内だった可能性が高いと思われます。自身の勤務先が従業員数50人以下、もしくは101人以上の場合、制度変更の影響がないため、「私は変わらないのになぜ?」と感じたのかもしれません。 今回は対象でなくても、次の法改正で影響が出てくる可能性もあります。こうした制度の変更点とメリット・デメリットを正しく理解しておくことで、自身に合った働き方が見えてくるかもしれません。 出典 厚生労働省 社会保険加入のメリットや手取りの額の変化について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部