受刑者を「さん付け」で“刑務所”は本当に処遇改善できるのか 刑務官がストレスを募らせる理由「1年も経たずに辞めていく新米刑務官も結構います」
刑務所の改革は失敗
受刑者のことを「Aさん」と呼ぶようになっても、名前を呼ぶ側の刑務官が膨大はストレスを抱え込み、その捌け口として受刑者に日常的なパワハラを行っているようでは、処遇改善など成功するはずがない。 刑務所における環境改善の第一歩は刑務官の意識改革だと言われている。最初の段階から大きく失敗しているとの感想を持たざるを得ない。 第2回【受刑者の「不服申し立て」には高い壁…刑務官が“昇進”と“保身”ばかりに精を出す「塀の中」の知られざる現実】では、全く機能していない申立制度、査定が全てという刑務官の実態、刑務所の中で受刑者の人権が完全に無視されている現状をお伝えする──。 ▼#いのちSOS 0120-061-338 ▼いのちの電話 0120-783-556 ▼生きづらびっと LINE@yorisoi-chat 藤原良(ふじわら・りょう) 作家・ノンフィクションライター。週刊誌や月刊誌等で、マンガ原作やアウトロー記事を多数執筆。万物斉同の精神で取材や執筆にあたり、主にアウトロー分野のライターとして定評がある。著書に『山口組対山口組』、『M資金 欲望の地下資産』、『山口組東京進出第一号 「西」からひとりで来た男』(以上、太田出版)など。 デイリー新潮編集部
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