屋内プールや湖を望むパティオで絶景を堪能!アメリカ南東部の湖畔に佇む、家族のための別荘
この山がちな土地には、言葉にできない魅力があります。テネシー州ナッシュビルに住む家族はサウスカロライナ州のクレムソン大学と深いつながりがあり、大学があるタイガータウンをよく訪れていました。 そして、その頻度の高さからついに、近隣の街に拠点をつくることを決意しました。 【写真集】絶景を堪能!アメリカ南東部の湖畔に佇む、家族のための別荘 一家が新たな別荘を建てるうえで、自分たちのビジョンに磨きをかけるために頼ったのは、雑誌『ハウス・ビューティフル』が「ネクスト・ウェーブ」デザイナーとして選出したブラッド・ラムゼイ。 「サンセット」と名付けられたコミュニティーに属す湖畔に立つこの家は、室内外をシームレスに行き来できるような、穏やかな隠れ家となることを望んでいるようでした。 「家主一家と組むのは、これで5回目。今回は、かなり私の裁量にまかせてくれました」とラムゼイはいいます。
建物の設計を担当したのは、MHKアーキテクチャーのエヴァン・カントレル。 ラスティックでモダンなこの家を縁取るクリーンなラインには、心地よくリラックスした空気感を加えて、バランスを取る必要がある、とインテリアデザインを手掛けたラムゼイは考えました。 そこで採用したのは、有機的で大地を感じさせるような素材、それから、約694㎡に及ぶ室内を温かい雰囲気で満たす仕上げです。
気をつけなければいけなかったのは、高い天井を備えながら広さは控えめであるキッチンが「巨大な白い穴」のような空間とならないようにすることでした。 ラムゼイは、これを避けるために「天井と壁面の高い部分に木板を敷き詰めた」と明かします。さらにホワイトオーク材を用いたキャビネットを取り入れることで、さまざまな色合いの木板を用いた上部とのバランスを取りました。 リビングでは、大きな窓と木製の梁、それから、石材を貼った横幅約1.8mに及ぶ暖炉が、部屋の内と外の風景をシームレスにつなぎます。 「この家における特等席は、浮かんでいるような感覚を味わせてくれる、窓辺のシェーズロングでしょう」とラムゼイは、ハルマン・ファニチャーによるカスタマイズ品について話します。「すばらしい湖を眺めながらうたた寝をするのに、ぴったりの場所です」