「実家に帰省したら、散らかった家に絶句…」“片づける気のない親”を説得するコツとは
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。年末年始、実家に帰省する予定を立てている方もいるでしょう。実家でのんびりと過ごし、リフレッシュできるひと時ですね。もちろん、そうやって過ごすこともいいのですが、今回は少し実家を片づけてみるのはいかがでしょうか? 片づけられない親子の家が激変! 片付けのプロに「物の捨てかた」を学んだ結果…【漫画を見る】 大人になって実家を出てから、帰るたびに家の中が散らかっていると感じる方は少なくありません。ある日、実家に帰ってみたら自分の部屋が物置になっていた、なんていう話もよく聞きます。「こんなに散らかっているなんて…」と絶句した人もいるのではないでしょうか。 自分の親の世代は、物をたくさん持つことが幸せだという考えを持っていて、さらに物を大切に長く使います。少し壊れたくらいでは処分することなく、「まだ使える」と手元に残しておく傾向があります。その結果、家の中に物が増え続け、ごちゃごちゃと片づかない状態になってしまうことがあります。親に「片づけた方がいいよ」と言ってみても、「これでいいの。余計なことしないで」となりがち。せっかく実家に長くいられる機会なので、実家をきれいにして、親・自分・子の3世代でスッキリ過ごせる実家をめざしましょう。
片づけをポジティブに考えられるような話や声かけをする
多くの親世代が抱く「物を手放すこと=悪い」という考えをやめるように促すようにしましょう。例えば、床や階段に物が置かれていると歩きにくく、転倒の原因にもなります。小さな子どもが遊び回るときにも危険です。ホコリなども溜まりやすいので、健康悪化につながることも。きれいに片づけた方が、健康にもよいということを伝えてみてください。さらに、もし地震などの災害が起きたとき、安全に避難ルートを確保するためには片づいている家の方がよいということも重要なポイントです。物を手放した先に、穏やかな生活があるとわかれば、片づけに前向きになってくれるかもしれません。 また、家の中がスッキリ整頓されると、探し物にムダな時間を費やすことがなくなり、余計な物に占領されていたスペースが空きます。その分、できた時間で趣味を楽しんだり、インテリアを飾ったりして生活の質を上げることもできます。「今」を快適に暮らすために、片づけはとても効果的な手段です。そのようなメリットもぜひ教えてあげましょう。 ただし、話をするときには、決して「終活」のような話をこちらから持ち出すことはしないでください。自分の子どもがすでに自分がいなくなったときのことを考えていると思うと、とても悲しい気分になります。その上、だからこんなに片づけることを勧めてくるのかと、ますます抵抗を示すようなことになりかねません。そうではなくて、あくまでも今ある生活をより充実させるための提案として話すようにしてくださいね。 片づけ中に声をかけるときには、「これは使ってないからいらないね」など、自分の考えを押し付けないように気をつけてください。どんな物でも、所有権は今実家に住んでいる親にあります。そこを尊重して、「これは使う?」のように、親の意見を聞くような声かけに変更するとよいでしょう。