【修斗】石原夜叉坊が10年7カ月振り大阪で50秒 KO勝ち! 田上こゆるが旭那拳に5R判定勝ちで世界フライ級王者に。ダイキライトイヤーが野瀬翔平に競り勝ち環太平洋バンタム級戴冠
2024年12月29日(日)大阪・住之江区GORILLA HALL OSAKAにて『プロ修斗2024 FINAL in OSAKA』が開催された。 【写真】夜叉坊KO勝ちの左ストレートの瞬間 ◆石原夜叉坊が左フックで50秒、KO勝ち!「やっと帰って来れました。またここから出発」 第12試合、約3年振り国内復帰戦となる石原夜叉坊(KING OF FREE)と、轟轟(総合格闘技道場コブラ会)のフェザー級戦が組まれた。計量では、石原と轟轟ともに65.8kgぴったりに揃えた。 ▼フェザー級 5分3R 〇石原夜叉坊(KING OF FREE) [1R 0分50秒 KO] ×轟轟(総合格闘技道場コブラ会) 鹿児島出身、直心会所属で大阪を拠点に修斗でキャリアを歩み始めた夜叉坊は、2015年に行われた『Road to UFC: Japan』で、UFCとの契約を勝ち取ると活動拠点を米国チームアルファメールに移したが、2021年1月の祖根寿麻戦で修斗に帰還。その後も北米で戦うことを選択し、様々な団体を渡り歩いてきたが、今回、約3年振りに修斗に復帰する。地元大阪での試合は2012年9月に行われた『VTJ5th』以来、実に10年7カ月振り。 そんな夜叉坊と対戦するのが現在3連勝中、23歳の轟轟(総合格闘技道場コブラ会)だ。堅実な試合運びを見せながらもフィニッシュを常に狙うフェザー級のホープで、2023年12月の大阪大会では久保村 ヨシTERUをKO。2024年7月に行われたTRIBE TOKYO FIGHTでは狩野優に勝利するなど着実にステップアップを重ねており、今回“大物喰い”でジャイアントキリングを狙う。 一方の夜叉坊は、2023年3月に『Urijah Faber's A1 Combat 9』でウィリー・ゲイツに1R リアネイキドチョークで一本勝ち後、同年5月の連戦でRIZINにも参戦した現UFCのヴィンス・モラレスに140ポンド契約で2R ダースチョークで一本負け。同年9月に元UFCのウィルソン・ヘイスにも判定勝ちしているブルーノ・ソウザとバンタム級で対戦し、判定負けで2連敗を喫している。 33歳となり、ベテランの域に達する年齢となってきた夜叉坊だが、安定の2文字は似合わない。2024年のプロ修斗最終戦で“ノーティボーイ”が嵐を巻き起こすか。 前日計量で夜叉坊は、「10年振りですか? 大阪。ここに帰ってくるまで長い旅やったんスよ。旅はこれからも続くので、まずレフェリーが試合を止めるまで戦いを楽しみたい」と語った。 1R、サウスポー構え夜叉坊は右前手を下げて中央に歩む。右前蹴りの轟轟。左ストレートで踏み込む石原は、サイドステップで頭の位置を変える。 さらに右前蹴りの轟轟。右ハイをかわした夜叉坊の踏み込みに右ヒザも。その蹴りを掴みつつ押し込むと、足を抜いた轟轟が金網に詰まり右から左を振る。 そこにカウンターの左を当てた夜叉坊! 腰を落とした轟轟はフラつきながら右を突くが、かわした夜叉坊は左にステップしてかわしながら左フック! さらに返しの右も。 効かされて半身になって逃げる轟轟が向き直ったところに、夜叉坊は踏み込んでの左ストレート! 後方に倒れた轟轟に立ったまま左パウンドを1発打ち込むと、レフェリーが間に入った。 セコンドの川原波輝らとハグをかわした夜叉坊は、「ただいまー! やっと帰って来れました。またこっから出発なんで。言うことなんてない。気持ち良すぎる。大阪最高! また僕、片道切符で修行に出るんで、坂本さん、また呼んでください。こんだけ応援おったら、僕の交通費は出ると思うんで。よろしくお願いします」と語った。
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