平田晃久の建築が作る「波打ちぎわ」へ。自身が建て替えを手がける〈練馬区立美術館〉で大規模個展を開催中。
平田は「『私』という存在の殻を超えた、近代的な人間像の波打ちぎわまで行っているように感じた」という。展覧会タイトルの「人間の波打ちぎわ」とはそのことを現している。近年、建築家の職能が広がってきているけれど、平田の試みはその中でも先進的だ。彼が見せる「波打ちぎわ」でともに戯れたい、そんな気持ちにさせてくれる。
『平田晃久―人間の波打ちぎわ』
〈練馬区立美術館〉東京都練馬区貫井1-36-16。~2024年9月23日。月曜休。※ただし9月16日は開館、翌9月17日は休館。10時~18時(入館は17時30分まで)。一般 1,000円。
photo_Manami Takahashi text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano