円安で物価上振れ続けば正常化ペース速まる可能性-日銀4月会合
日銀は今月14日の会合で国債買い入れを減額する方針を決め、具体的な減額計画を7月会合でとりまとめることを決定した。4月会合では、減額に関して「市場動向や国債需給をみながら、機を捉えて進めていくことが大切だ」「市場の予見可能性を高める観点から、減額の方向性を示していくことが重要」などの意見が出ていた。
他の発言
会合では無担保コール翌日物金利を0-0.1%程度に誘導する政策金利の維持を全員一致で決定し、長期国債の買い入れは前回の3月会合で決まった方針を継続するとした。植田和男総裁は、会合後の会見で円安について「今のところ大きな影響を与えているということではない」と発言。円安が加速し、財務省は4月末から5月にかけて大規模な円買い介入に踏み切った。
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Sumio Ito