【ヤバい】30代以上男性の7割が歯周病!専門家に学ぶ正しいデンタルケアと歯ブラシの寿命
子供の頃から毎日の習慣として行っている歯みがき。しかし、実はただ「やっているつもり」になっているだけかも……。 歯みがきをしていれば大丈夫だと思っていたけれど、正しいケアを理解している人は意外と少ない。その証拠に、30代以上の男性の約70%が歯周病に罹っているという。
そんな驚きの事実をお話いただいたのは、サンスター財団 口腔健康室の浜頭さん。正しいデンタルケアについて詳しくお聞きしてみたので、今一度日々の歯みがきを見直してみよう。
30代以上の男性は約7割が歯周病にかかっている!?
ーーまず、加齢による口腔環境の変化はどのように起こりますか? 加齢とともに歯の変色やすり減り、ハグキの退縮や唾液の減少などが起こります。なかでもOCEANS世代の方々に一番気をつけていただきたいのが「歯周病」です。 歯周病に罹患している人は、30代以上で約70%にのぼりますが、罹患を自覚しているのは30%程度。残り40%の方々には見過ごされていることが弊社の調査でわかりました。 ーーどうして見過ごされやすいのでしょうか? 歯周病は、自覚症状が少なく静かに進行します。さらに30代~40代は仕事に家庭に、何かと忙しい世代。即座に命に関わるものではないことから、ついつい見過ごされて発見が遅れてしまいやすいのです。 しかし、歯周病はハグキの出血や口臭の原因にもなりますし、進行すると歯を支える歯槽骨が減り、最後には歯を失ってしまいます。そうなるとブリッジやインプラント、入れ歯といった治療が必要です。 また、歯周病菌が心疾患や糖尿病のリスクも高めることが近年の研究でわかっています。 もし普段の歯みがきのなかでハグキからの出血があるようなら、それはハグキに炎症が起きているサインかもしれません。将来的な健康を損なわないためにも、デンタルケアを見直すことが大切です。
健康な歯でいるコツは年に1~2回の歯科受診
ーーデンタルケアは何をするべきなのでしょうか。 デンタルケアのメインは、主に以下の3つです。 [1]日々の歯みがき [2]歯間ブラシやデンタルフロス、洗口液の併用 [3]定期的な歯科受診 これらを通じて、食べかすやプラーク(歯垢)を綺麗に除去することが大切です。 プラークはむし歯菌や歯周病菌の塊で、食後4~8時間後ほどで発生します。これは、食べかすや、糖質の一種であるショ糖をエサに繁殖するからです。 むし歯菌は酸を発生させ、歯表面のエナメル質を溶かすことでむし歯の原因に。歯周病菌は毒素を発生させ、ハグキに炎症を起こすことで歯周病の原因になります。 このプラークの除去のためには、歯みがきに加えて、フロス・歯間ブラシなどの併用もおすすめしています。 ただ、残念ながらこういったセルフケアだけでは、どんなに丁寧な人でも磨き残しが発生します。そこで、目安として1年に1~2回程度は、歯科医院でプロのケアを受けることも大切です。