今年のドラゴンズは試合開始1回で勝敗が決まっていた?データ分析から見る"先発ピッチャー陣"に求められるものとは?
希望はするけれど
では誰が出てきそうなのか?さらに具体的に見ていきます。 二軍だけで先発した10人の中で、先発登板数ベスト3は、1位が8試合の岡田投手。ただし岡田投手は育成で怪我もあったそうです。7試合の福田投手、6試合の野中投手と続きます。 若狭「今年二軍だけで投げて先発登板数が多く、なおかつ支配下のピッチャーは福田投手しかいないんですよ」 福田投手は履正社高校から中日に入ったばかりの高卒ルーキー。来年、いきなり高卒2年目のピッチャーが1年間ローテーションを守れるのか?侍ジャパンにも選ばれた髙橋宏斗投手でも、流石にそれはありませんでした。 若狭「となると、今年の二軍を見ていて、来年バーンって出てくるようなピッチャーがいるか?いて欲しいんですが、新顔は望みにくい状況にあることを押さえておいてください」
ドラ1で取るべき選手
若狭「今年のドラフト、僕は1位で即先発ピッチャーを取るべきだと思ってます。小笠原投手がポスティングシステムを使ってメジャーへ挑戦となれば、その穴は相当デカいんですよ」 今年、小笠原投手は規定投球イニングをクリアし、中日で唯一、二軍に落ちずに一軍で1年間投げ切った投手です。 そして、この時の若狭の懸念は現実のものとなりました。放送後の7日朝、大方の予想通り、小笠原投手はポスティングシステムを使ってメジャーへ挑戦することが発表されました。 若狭「現状、二軍で支配下のピッチャーで経験を積んだのは高卒ルーキーの福田投手しかいないとなれば、僕はどう考えても野手を取ってる場合じゃないと思います」
立ち上がりがダメ
若狭が来季ドラゴンズに期待する最後の3つ目は「立ち上がり克服」。 2023年、中日の先発ピッチャーはイニング別で1回に75失点。これはリーグワーストの成績で、イニング別でもワーストでした。 今年はさらに悪化して10月2日時点で1回83失点。これもイニング別ワースト、リーグワーストです。 1回の表の場合もあれば裏の場合もありますが、とにかく中日のピッチャーは、立ち上がりで点を取られる傾向にあるようです。