毎日くだものを食べる家庭は「富裕層」ですか? 世帯年収400万円のわが家では、くだものよりお米やお肉を買ってしまいます…
さまざまな食品の価格が高騰している今、くだものを買いたくても、予算的になかなか買いづらい家庭も多いのではないでしょうか。本記事ではくだものの摂取目標量や消費量、健康的なメリットを解説し、くだものの入手方法のポイントを紹介します。
くだものの摂取目標量
そもそも、くだものは毎日食べたほうがいい食べ物なのでしょうか? 厚生労働省と農林水産省が共同で作成した「食事バランスガイド」によると、くだものは毎日200グラム摂取するのがよいとされています。200グラム分のくだものの具体的な目安としては、「りんご1個」「なし1個」「ぶどう1房」「みかん2個」「柿2個」がそれぞれ200グラム分の量に相当します。
くだものの消費量と購入額の現状
くだものを毎日200グラム食べるとなると、金銭的な負担を感じる家庭も多いかもしれません。公益財団法人中央果実協会の「令和四年度 果物の消費に関するアンケート調査報告書」によると、くだものを1日平均200グラム以上摂取できている人は約1割強です。その理由については「値段が高く食費に余裕がないから」という理由が最も多くなっています。 また総務省統計局の家計調査(2020年~2022年平均)によると、世帯のくだものの平均年間支出額は年間3万6781円です。月に3000円程度をくだものの購入に充てている計算になります。りんごが1個約180円だとしても、毎日食べられるほどの量は買えない計算になります。
くだものの健康的メリット
くだものを食べることで健康的なメリットもあります。くだものはビタミンやミネラル、食物繊維を含んでいます。ビタミンやミネラルにはそれぞれ多くの種類がありますが、くだものに含まれるビタミンはビタミンCが主で、ミネラルはカリウムが主です。 ビタミンCには皮膚や粘膜の健康を保つ働きが、カリウムには高血圧の大きな原因となる塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きが、それぞれあります。食物繊維は糖質が消化管で吸収されるのを遅らせ、急激な血糖値の上昇を抑えます。 野菜ほど色々な種類のビタミンやミネラルが摂取できるわけではありませんが、このようにくだものは栄養が豊富に含まれています。なるべく摂りたい食品といえるでしょう。