ダウン奪うもブーイング飛ぶ“塩試合”でWBA世界バンタム級正規王者となったリゴンドーが井上尚弥との統一戦熱望
フォーブス誌は「元122ポンド級(スーパーバンタム級)王者のリゴンドーは土曜日夜に正規王者を勝ち取ったが、団体の本当の王者は大評判の日本選手でパウンド・フォー・パウンド上位5人に入る井上尚弥となる。井上とリゴンドーの試合はとても面白いが、リゴンドーにとって良い結末となるか確信は持てない」と井上有利の予想。 ボクシング専門サイトのボクシングシーンは、「どの選手とでも戦う準備はできている-狩りに行こう」との見出しを取り、リゴンドーの井上戦熱望の意思を伝えた。 その上で「土曜日の勝利でリゴンドーは理論上、無敗の日本のスター選手、井上尚弥との戦いに向かうことになった。強打の井上(19勝0敗、16KO)はWBAの118ポンド級(バンタム級)スーパー王者を保持しているが、WBAは、一般的に“スーパー”王者と“世界”王者の対戦を強制することはしない」と説明した。 同じくボクシング専門サイトのイーストサイドボクシングも、リゴンドーと井上の対戦可能性についても触れ、「リゴンドーはモンスター(井上)狩りをするためのチャンスを得たいと考えているのかもしれない。日本のパワーパンチャーの井上尚弥はWBAバンタム級のスーパー王者をIBFと合わせて保持している。もし彼が4月のカシメロ戦を乗り越えれば、“モンスター”はリゴンドーとの戦いへ向けて準備するかもしれない。(リゴンドーの)年齢に関わらず、井上とリゴンドーの戦いは、伝統的なボクシング選手対強打選手の一戦としてプロモーションされるだろう。その戦いが実現すれば、とても特別なものとなる」と展望を予測。 「もしリゴンドーが、井上の危険から逃れて、逆に倒すことができれば、大きく光り輝いたキャリアの最後を飾ることができるだろう」と続けた。 ソリス戦では7回にだけ見せ場を作ったが、かつての破壊力は影を潜めていた。スピードとサウスポーの利点を生かした“技巧“だけでは、井上を止めることはできないだろう。 それでもかつて階級を上げてきたノニト・ドネア(フィリピン)に土をつけ、ライト級の3団体統一王者、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦をも実現したビッグネーム、リゴンドー戦が実現すれば、世界が注目することは間違ない。 ただ、リゴンドーは、この日の試合の主催のPBC(プレミアボクシングチャンピオンズ)と深い関係があり、”ライバル“のトップランク社と契約している井上戦の実現には障害も多い。この日のメディア対応では、「それは問題ない」とリゴンドーは強調していたが、スンナリと運びそうにないドリームカードとなる。