【新日本・BOSJ】高橋ヒロム Jr.王者SHO粉砕で2勝目…空席目立つ会場に切実な思い吐露
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」18日八王子大会のBブロック公式戦で、高橋ヒロム(34)がIWGPジュニアヘビー級王者・SHO(34)から2勝目をあげた。 地元・八王子凱旋となったヒロムは、大会のオープニング前にリング上でのあいさつ中にSHOの襲撃を受ける。何と両手を手錠でつながれると、メインの試合開始まで拘束されてしまう。 先に入場したSHOが不戦勝を主張する中、何とか抜け出してリングに登場したヒロムのTシャツと体には、小学生低学年レベルの醜いラクガキが…。さらに手錠のカギがなかなか見つからず、長時間にわたって両手を使えない状態での戦いを強いられた。 まったく見つけられないヤングライオンに代わって佐藤健太レフェリーがカギを発見し、ついにヒロムの両手に自由が戻っても、今度は「ハウス・オブ・トーチャー」のセコンド・高橋裕二郎の介入に苦しめられる。完璧に決まったTIME BOMBは、裕二郎が場外からレフェリーのカウントを邪魔したため、幻の3カウントとなってしまう。 ならばとロスインゴ・ベルナブレス・デ・ハポンからはBUSHIが助太刀に現れ、裕二郎にトぺ・スイシーダを発射。絶好のアシストを受けたヒロムは、ヒロムちゃんボンバーからTIME BOMB2で大乱戦に終止符を打った。 試合後のリング上では「SHO、待てよテメエ。なんだかんだ言ってお前すごいよ。俺さ、お前のこと認めてるんだ…なーんて言うと思ったか! 八王子、いや全国の皆さんに謝れバカヤロー!」と悪行三昧だった王者を罵倒。 その一方で「BUSHIさんはAブロック、俺はBブロック…準決勝、決勝で当たる可能性がある俺を助けてくれてありがとうございました。準決勝、決勝でお会いしましょう」と盟友への感謝を口にした。 この日の大会開始前には、6月9日大阪城ホール大会のメインがBOSJ決勝戦になることが発表された。ヒロムは「もちろん大阪城ホールのメインイベントのリングに立つのはこの俺だ。そしてBOSJ31優勝して、また来年八王子に帰ってくるぞ。次の八王子大会で、皆さんのこと、待ってます。残りのBOSJ31も、もっと、もっと、もっと、もっと、みんなで! 楽しもうぜ!」と宣言して大会を締めくくった。 一方でヒロムは、この日の観衆が1639人にとどまり、会場にも空席が目立った現実に対し、切実な思いを吐露した。 「このBOSJ始まって、入りとしては最高(の人数)だったんじゃないかな。たださ、大きい会場だからそれでも空席が目立っちゃうんだよな。5000人規模でもそこを埋めるの大変だよ、でも埋めたいじゃん。もう1回思い出さないと。『プロレスやってるんだ』って知ってもらわないと。日本全国超満員…コロナ前、すごかったよ。でもそんなの過去だよ。(今は)後楽園埋めるのも大変なんだから。悔しいじゃん。恥ずかしいなんてないんだよ、埋めたいんだから」と、コロナ禍以降は動員の苦戦が続く新日本の再興を掲げていた。
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