【NBA】覇気なきウォリアーズにエナジーを注入した2年目のギー・サントス「コートの雰囲気を一変させるつもりだった」
そしてステフ・カリーもサントスをこう称賛した。「彼が何度ポゼッションを奪い取ってくれたことか。ああいうハッスルはチームに伝わり、相手チームを委縮させる。コートのどこにでもギーは現れ、試合が終わる頃には相手はうんざりしている。あの存在感は素晴らしいものだった」 見るからにマッチョで若々しいエネルギーを放つサントスは、自分にチャンスが与えられたこと、そして勝利という形で期待に応えられたことを素直に大喜びしていた。「チームを助けるために、僕にできることは全部やるつもりだった。みんなが僕に声援を送ってくれたおかげで気分良くプレーできたよ」 直近のヒート戦での出番はガベージタイムの3分のみで、気力も体力も有り余っていた。「今日はケガ人も多くて、いつもより多くのプレータイムがもらえるんじゃないかと期待していた。いつだってその気持ちでベンチに入っているけど、今日は特別だった。試合の流れを変えるために自分にできることは小さなプレーであり、そこに全力を尽くすつもりだった。もし相手の誰かを突き飛ばさなくちゃいけなくても、それが僕の戦いであればやり抜くだけ。コートの雰囲気を僕が一変させるつもりだった」 誰よりも激しくコートを駆け回ったサントスは、3ポイントシュート6本中4本成功とシューターとしての能力も示した。カリーは「ギーの3ポイントシュートはオマケみたいなものさ」とジョークを飛ばしたが、サントスは日々の研鑚の成果に自信を持っている。 「オフの日でも練習場に行く。リバウンドはマシンがやってくれるし、たいていはコーチが練習に付き合ってくれる。毎日きっちり打ち込んでいるから、試合でも自信を持って打てる。外したら? その時は『次から3本連続で決めるからいいさ』と思うだけさ」 残り10秒、106-103の場面でサントスにフリースローの場面がやって来た。安全圏に逃げ出せるか、1ポゼッション差のままか、という緊迫した場面で彼は1本を決めている。「正直に言うとド緊張していたけど、ステフの気分で打ったよ。『ギーのヤツは緊張するけど、ステフなら平気な顔をしてるだろうな』と自分に言い聞かせたんだ(笑)」