暴力だけじゃない。子どもへの虐待4つの類型と、その見分け方
虐待を受けている子どもが出しているサインに気づこう
虐待が明らかになるのは、激しい暴行を受けた子どもが病院に運び込まれたときばかりではありません。子どもに下記のような様子がみられる場合、背景に、虐待がある可能性があります。 「ちょっと気になる子ども」はそのままにせず、声をかけてみてください。周囲が虐待を疑って尋ねても、子どもはこれを否定することもありますが、気づかう気持ちを伝えておくことが大切です。 【虐待かも?という視点をもつ】 ●体の傷 ・不自然な傷、皮下出血(アザ)、やけどのあとなどが目立つ ・傷のことを聞いても、話そうとしなかったり、不自然な答えが多かったりする ・肌を見せよう としない ●生活面の様子 ・特別な病気はないが身長・体重が年齢相応ではなく、とても小さくてやせている ・予防接種や健康診断を受けていない ・未治療のむし歯が多い ・体に垢がついている、汚れている ・服や下着が前の日と同じだったり、汚れていたり、季節はずれだったりする ・給食をむさぼるように食べる ・なかなか下校したがらない(家に帰りたがらない) ・基本的な生活習慣が身についていない ●攻撃的・反抗的な態度 ・反抗的な態度を示す ・すぐに泣いたり、カッとなったり、暴れたり、暴力をふるったりする ・他人をしつこく責める ・乱暴な言葉づかい ・動物をいじめる ・夜、遅くまで遊び歩いている ・万引きをくり返す ●距離感のなさ ・だれかれなくベタベタと甘える ・保育者・教師を独占したがる ・年齢にそぐわない性的な言葉や行為がみられる ●拒否的な態度 ・親(養育者)に甘えようとしない ・表情が乏しく、笑わない。呼びかけに反応しない ・目を合わせようとしない ・身体的接触を異常にいやがる ●無気力な様子 ・机の中やまわりが汚い ・忘れ物が多い ・ぼーっとしている ・急に成績が落ちた ・無断欠席・長期欠席が多い ●警戒している様子 ・おどおどして落ち着きがない ・いつも周囲の大人の顔色をうかがっている