光るキノコの遺伝子コードを解読。菌類×木材で、暗闇を照らす発光家具
環境保護のために木材を光らせる? 腕時計やステッカーなどに見る蓄光塗料は、暗い中で目立つので良い目印になりますよね。同様に、もし家具が光ったら? いろんな使い道が生まれそうです。 【全画像をみる】光るキノコの遺伝子コードを解読。菌類×木材で、暗闇を照らす発光家具
木材が光れば救えるのでは?
スイス連邦材料科学研究所では、木材が燃料用に燃やされる前に何かで利用できるよう、利用価値を付与させようと研究が行なわれています。 研究者は「マッシュルームハンター」の異名を持つ、シュヴァルツェ教授。 彼は樹木に白腐病を起こす寄生菌糸が、酵素反応で発光物質ルシフェリンを光らせることに着目。光るキノコの遺伝子コードを解読し、広葉樹を光らせて新たな役目を与えようと考えました。
大量の水で、3カ月培養が必要
ナラタケモドキの菌糸は特に強力で、最長10日間、560ナノメートルの波長にて光り続けます。ただ最も明るく光らせるには、3カ月の培養期間が必要。 今後はもっと光量を増やせるよう調整していくそうです。期間の延長も研究してくれると良いですね。
発見から2,400年。世界が緑に光る日は近い?
自然界ではキノコの他にも、ホタルやイカなど光る生き物がいますよね。 2,400年前にギリシャの哲学者アリストテレスが研究してから、今まで人工的に発光を操ることはできなかったんですって。 この技術が一般的になったら面白いですが、どこもかしこも映画『マトリックス』でネオが見る世界みたいになりそうですよね。 この投稿をInstagramで見る Warner Bros. Entertainment(@warnerbrosentertainment)がシェアした投稿 Source: YouTube, Advanced Science, Empa via NEW ATLAS, designboom, Instagram
岡本玄介