帰郷しても「地元の人がいない」杜氏の“複雑な思い”…能登半島地震で蔵が倒壊「もっと外部支援を」震災ボランティアも指摘する被災地の現状
中島さん「これが皆さんに掘り出していただいたお米のお酒です。ありがとうございました」 ボランティア「かんぱーい」「うまい!」「おいしい!」 自然と拍手が沸き起こります。 この日は酒米を掘り出してくれた人にも味わってもらうことができました。 ボランティア「胸ポケットには今も、その時の酒米が入っていて…掘り出しながら、実現してほしいな、お酒になってほしいなと言う思いで作業させてもらいました」 Q.地震があった日からまちは変わったか ボランティア「変わってないんですよね…今は行政さんも一生懸命頑張ってくれていると思うんですけども。みなさんほんまに被災して、疲弊しているなかで、一生懸命頑張っているので、やはり、もっと外部支援を入れて、やっぱりそこに力を入れるべきやと思っていますね」 年間の生産量が1万本ほどの小さな酒蔵を襲った能登半島地震。古くから多くの人に愛される姿は被災した今も変わりません。 中島さん「酒造り自体は好きなので、辞めたくはないですね。…ある程度、みんなが知ってもらえるお酒になった時に、ここに戻せればいいな、としか考えられていないですね。今は。」 自分の酒を知ってもらうためにも酒造りは辞めたくないと話す中島さん。先が見えない状況が続くなか、今は小松市の酒蔵から生まれ育った輪島を思い続けます。
北陸放送