【小倉競輪(ナイター )FⅡ】】同期スターの最終戦に捲りで挑んだ紫原政文「最後は全力で行こうと」
<10日・小倉競輪・前検日> 「競輪学校からの目標だったし、寂しいですね」。紫原政文(56)=福岡・61期=が、前期いっぱいで選手生活にピリオドを打った神山雄一郎への思いを口にした。 【競輪】神山雄一郎 GⅠ制覇は16回【表】 1999年に史上3人目のグランドスラム達成 スター街道を歩んできた同期の引退戦は昨年12月の取手最終日で、そのレースに紫原も出走した。結果は真船圭一郎の先行から神山、飯嶋則之が抜け出して師弟ワンツーだったが、紫原は4番手から果敢に捲り勝負。神山の強烈なブロックを受けて大敗した。「引退するという話は、初日のアップ中に本人から聞いてました。最終日のレースはあの位置のままでもよかったけど、最後は全力で行こうと。自然と体も動きました」。一発狙いは感謝を込めたはなむけだった。 61期の大きな道しるべこそなくなったが、紫原自身は元気たっぷりで「気持ちは60歳まで頑張るよ」と好気合。「A級では、あの捲りがスパッと出るようにしないとね」と愛車を入念にチェックしていた。