“グーグルマップ”一強時代に異変!? カーナビ代わりに使えるスマホ無料「地図アプリ」2024年の注目株とは
地図プラットフォームにはアメリカのMapbox社製ながら、そのデータ提供元はゼンリンで、カーナビのアルゴリズムを業界の老舗「住友電工」が担当。実質的に国産カーナビ用アプリと言えるでしょう。 目的地検索は、アプリ内の検索ウインドウに施設名や住所など探したいキーワードを入力して行い、ここでは手入力以外にも音声入力でも可能です。検索を実行すると、候補リストが一覧表示されるので、そこから対象施設を選んで目的地設計を行います。 周辺の施設を探す時は、頭に“近くの”というワードを付けて読み上げれば、すぐに対象施設が近い順にリスト表示されます。ただ、入力方法が適切でないと「該当なし」と出てしまうことも。この対応力では残念ながらGoogleマップには及びません。 目的地までのルートは、高速道利用/一般道利用それぞれで候補が表示され、そのルートごとの所要時間や費用までも一目でわかります。また、出発時刻を指定してルートを探せるので、所要時間を考慮した出発も可能なのはYahoo!カーナビならではのポイントと言えるでしょう。 ルート案内中は広い道を優先するため、その安心度はとても高いものです。 一般道での交差点案内は分岐点までの距離と車線ガイドを示し、道路標識に基づいた速度規制や一時停止といった案内も行うなどなかなかの充実ぶり。さらに高速道では各施設をリスト表示する画面に切り替えられる他、都市高速入口やJCTでリアルなイラストによって進行方向を示します。 一方で案内音声はやや歪みがちで聞き取りにくさを感じます。また、GPSが受信できないトンネル内では、トンネルに入った時の速度で、一定時間、簡易的に進むだけとなります。また、交通情報はVICSと同じ日本道路交通情報センター(JARTIC)から情報を元に、その上で会員が実際に走行して取得したプローブ情報を加えてルートに反映します。 自動速度取り締まり機(オービス)を知らせる機能を備えているのは重宝しそうです。さらにiOS版では「Yahoo!カーナビプラス」(月額250円)を申し込めば、移動式オービス、ネズミ捕り、検問の場所を知らせてくれるようにもなります。その場合、経由地は最大10カ所までとなり、バナー広告非表示となることも見逃せません。