今季限りで活動休止、上田桃子のエリエールレディス初日のプレーをプロがレポート
もちろん状態が良ければ事実上の引退宣言はしないはずなので、思うようなプレーができないであろうことは想像していました。11年間コンビを組む辻村明志コーチは「お疲れ様しかない」とこれまでの良い時も悪い時も共に乗り越えて来た上田選手をねぎらいます。 6番パー4で今日初めてのバーディを奪うとギャラリーからの声援に応えます。しかし続く7番をボギーとしトータル5オーバー、90位タイで初日を終えました。 「1番2番と良いバーディチャンスを決められなくて、そこからなかなかチャンスにつかない時間が続いて、という感じでした。とりあえず良い流れを作りたいと思っていたので、初めの1個のバーディに集中していこうとは思っていたんですが、たくさん考えている部分と、自分自身で泥臭く行きたいと昨日言っていて、逆に泥臭くってどんな感じだったかなという感じで。なかなかそう出来ていないというか、頭で考えてやってしまっているところがすごくあるので、なかなか感覚が出ないなと思いながらやっていました」(上田桃子) 上田選手を長く応援するファンたちはどんなプレーでも温かく見守り、上田選手の姿を目に焼き付けようとしているように見えましたが、私もそのうちの一人。18勝の裏には惜しくも敗れた試合も多くあったはずです。苦しいシーズンもあったはずです。そういった悔しさをバネに、何度も立ち上がり優勝を重ねてきたアスリートに対してのギャラリーからの温かい声援は胸に響きました。明日もその雄姿を目に焼き付けたいと思います。 シード権争いに目を向けると、ポイントランク50位に位置する木戸愛選手はイーブンパー48位タイ、52位の仁井優花選手は3アンダー20位タイ、53位の岡山絵里選手は4アンダー7位タイ、55位の笠りつ子選手は2オーバー74位タイ、56位の内田ことこ選手は3アンダー20位タイ、57位の宮田成華選手は1オーバー64位タイとなっています。まだ初日を終えただけですが順位の変動はありそうです。 明日も現地からのレポートをお届けします。 写真/岡沢裕行
プロゴルファー・中村修