大阪「売れても占い商店街」お金かけず黒字にできた理由
リピーター多く利用者から「すごく気に入った」の声
通りを歩いていた2人連れの女性に話を聞くと、「私は今日2回目です。以前観てもらって、すごく気に入ったので、今日は友達を連れて来たんですよ」と言っていた。早速、お目当ての占い師の元へと足早に立ち去ったが、どうやらリピーターも多いようだ。 多数の占い師がいるが、筆者の取材時には占い師2人が取材に応じてくれた。西洋占星術・タロットカードの寧音(ねね)さんは「占いは10代から勉強している。師匠がいるんですが、その人と出会って感銘を受け、プロになりました。占い歴は10年くらい。ここは7年くらいやってます。恋愛相談がいちばん多いです。あとは仕事を辞めたとか、派遣しか仕事がないとか、そういう相談です。悪いカードが出た場合、相手が傷つくことを言うのはプロではない。例えば、運気が悪い時は外出しないこと、出るしかない時は傘を差しましょう、そういう意味のアドバイスをしますね」 もう1人は、独特の衣装がユニークな手相専門の竹仙さん。「占い歴は50年、17歳からやっている。講演活動もやってるし、台湾やドイツにも占いに行ったことがある。最近の相談は“事業”のことが多い。商店街のオーナーさんとか、会社経営者とか。手のひらはもちろん、手の甲も見る。手の甲を見る占い師は日本にはいないでしょう。じっくり観ますよ」 今年も残すところあとわずか。大阪を代表する繁華街、梅田からもほど近いこの商店街で、来年の運勢でも、占ってみますか? (文責/フリーライター・北代靖典)