【ジープファン2万人が熱狂】見た目も中身も強すぎるコンセプトカーがユタ州モアブを疾走!
こんな風に、ヘッドレストのないシートに座って、ドアから肩肘を出しながらコーラ(ビールかも!?)を飲みながら車を走らせるのが当たり前だった、当時の雰囲気がそのまま再現されている。 でも電気だけでも走れるプラグインハイブリッドだから、燃費が良くて環境に優しい。そんなギャップ萌えしちゃう一台だ。
オフロード上等!な最強トラック、ジープ・グラディエーター・ルビコン・ハイトップ・コンセプト
見た目はレトロだけど、中身は最強。それが最強トラックの呼び声高い「グラディエーター・ルビコン」を、さらに最強カスタマイズして仕立てた「ジープ・グラディエーター・ルビコン・ハイトップ・コンセプト」だ。 レトロな雰囲気を漂わせるツートーンカラーのボディには、日本で販売されているグラディエーター・ルビコンと同じく3.6LのV6エンジンと8速ATが搭載されている。 ただし、当然のごとく足回りは大きく変更され、フロントバンパーにウインチ、ボディサイドに車体を保護するとともに乗り降りを用意にするロックレールパワーステップを装備。過酷なトレイルへいつでも出発できる中身になっている。
この車も、他のコンセプトカー同様に社内の有志達の「こんなジープで走りたい!」という、ある意味の意思表示。 何しろモアブは峡谷の街と言われており、4WD車オーナーなら一度は走ってみたいと思うような過酷な環境に事欠かない。
コロラド川が気の遠くなるような時間をかけて台地を削り、岩と赤土が織りなす風景が広がる。 そんなモアブに毎年来ていれば、ファンだけでなくジープ社内の人々も「オレたちも!」と思うのは不思議じゃない。 “お祭り”は遊んだもの勝ちなのだ。
過酷な環境を楽しみながら走るジープ・バケーショニア・コンセプト
上の3台とは違い、その名の通り“バケーション”に重きを置いたのが「ジープ・バケーション・コンセプト」だ。 確かに、いくらお祭りでも、常に荒々しい息づかいで険しい悪路を走り続けたいわけではないからね。
一見、ルーフテントを載せた流行のオーバーランダー仕様だが、さすがは遊び慣れたジープ、フルサイズのプレミアムSUVである「グランドワゴニア」の2列目と3列目シートを惜しげもなく取っ払って、休憩スペース兼ベッドスペースを生み出した。 またスカイロフトと呼ばれる頭上のルーフテントへは、外からハシゴで入ることもできるが、車内からもアクセス可能だ。
古き良き開拓時代をイメージしたようなレトロ感あるインテリアも、この車でのバケーション気分を盛り上げてくれる。 ◇ こんな具合に、今年のお祭りも盛況に終わったらしい。大自然を走れまくれたり、世界に一台しかないコンセプトカーの勇姿を間近に見られるこのイベント、ジープ好きなら、一度くらいはモアブへ行ってみたい。 籠島康弘=文
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