仙女勢に勝利したスターライト・キッド㊧と天咲光由（©ＳＴＡＲＤＯＭ）

　女子プロレス「スターダム」の〝欲深き黒虎〟スターライト・キッドが、STRONG女子王者のメルセデス・モネとの初遭遇を熱望した。 　11月8日の新日本プロレスの米国マサチューセッツ州ローウェルにて開催される「Fighting　Spirit　Unleashed　2024」で、同王座への挑戦者決定4WAYバトルが決定。20日の静岡・ふじさんめっせ大会では4WAYバトルへの出場権をかけたバトルロイヤルが開催されることになり、キッド、安納サオリ、葉月、コグマ、レディ・C、HANAKO、小波、琉悪夏が出場する。同試合の勝者2名が同王座の挑戦者決定戦でAEWのアナ・ジェイ、Xと対戦することになる。 　キッドは浜松大会前日の若手主体興行「NEW　BLOOD」（新宿）に出場し、天咲光由とのタッグでセンダイガールズのYUNA＆スパイク・ニシムラと対戦。YUNAの右脚に集中攻撃を浴びせ、最後は黒虎脚殺でギブアップ勝ちを奪いバトルロイヤルへ勢いをつけた。 　これまでワンダー王座に照準を定めていたため少し困惑したという黒虎だったが「サオリとか葉月とか私と因縁がある相手もいるので、この試合はSTRONGだけじゃない戦いになりそうですね」と不敵な笑みを浮かべつつ「それにチャンスが舞い降りてきたからには、この米国行きの切符をつかみたい」と欲深さを発揮した。 　バトルロイヤルに勝ち上がると、今夏のシングルリーグ「5★STAR　GP」で激闘を繰り広げたアナと再会することになる。アナとの一騎打ちはキッドにとって大きな収穫があった一戦だったとし「AEWの選手とちゃんと対戦したのがアナ・ジェイが初めてで。体格差のあるアナにも自分の脚攻めが効くこと、そして勝てたことは自信にもつながった。それに顔面がかわいいからまた試合をしたい」と明かした。 　既に挑戦権を勝ち取った後を見据える黒虎は現王者の印象について「去年1．4東京ドームで出てきた時のスターのオーラに引き込まれた。それにAZMと葉月がモネの持つIWGP女子王座に挑戦した時に『私もモネと戦ってみたい』と思ってたんだよね」と対戦を熱望。モネとの王座戦を実現するためには2戦勝ち進めないといけない状況だが「それだけ今モネが持っているこのベルトの価値が高いってことだよね。もっと世界中にSLKの名を広めていきたいって思っているので、モネはいいターゲットになりそう。なのでまずは浜松でこのチャンスつかみたい」と力強く語った。 　欲深き黒虎が動き出す。