ラウンドで“総崩れ”しても大丈夫! 自分のミスを武器にする方法とは!?【柳橋章徳プロコーチに学ぶゴルフ用語あれこれ】
打球が右に飛び出すのはフェースが開いているからですし、スウィング軌道に対してフェースが開いていれば右に曲がることもわかっています。インパクト時の物理現象を正しく理解することがミスを想定内にするひとつの手段。インパクトは27通りありますが、結局ミスはそのどれかに該当します。27種類全部が出る人はおらず、必ずいくつかに限定されますから、自分がどれなのかを理解することが大事です」
インパクト時のフェース向き ① クローズ ② スクエア ③ オープン
ヘッドの入射角 ① ダウンブロー ② レベルブロー ③ アッパーブロー 3つの要素それぞれに3通りずつあるから[3×3×3=27]になる。 「この中にはミスでない組合せもあり、プレーヤーによるミスの偏りもあるため全てを把握する必要はありません。自分の傾向だけつかんでおけばいいでしょう」
「普段から出ているミスのインパクトを分析できるとミスは想定内になります。僕はアマチュアの方に、出たミスを全て言語化してもらいます。わからなければ僕が説明して理解してもらいます。全てはインパクト付近で起きていることだというのを分かってもらいます。インパクトでフェースが開いていたら閉じればいいわけで、それさえわかれば対策がとれてその後のミスは想定内になってくるんです」 注意するべきなのは、「自分がどうするか=スウィングをどうするか」を考えないこと。練習ならまだしも、ラウンドでスウィングに手を加えるのは危険だからだ。 「体がどう動いたかは一概に言えません。スウィングしている本人では、それが果たして正解だったのかがわからず結論が得られないんです。その意味でも、ラウンドではボールとクラブの関係だけにフォーカスするべき。 ゴルフはターゲットスポーツ。どんな球でもいいからターゲットに運んだ者の勝ちです。“いいスウィングをしよう”ではなく“自分の意図した球を打とう”というのが本質ということです。 自分がターゲットに対してどういう弾道で運ぶかが大事で、それはどうインパクトしたいかで変わります。コースでは球をどうターゲットに飛ばすかだけを考えればいいので、体をどうこうするなど関係ないんです」