節約のため、外食前に自宅で「おにぎり」を食べるようにしています。腹持ちがよいので「外食費」を抑えられていると思うのですが、体にはあまりよくないでしょうか?
節約のために、外食前に何か食べていくという方もいるでしょう。特におにぎりは、手軽に食べられるうえ、腹持ちがよいイメージがあるため選ぶ方が多いかもしれません。一方で、外食前のおにぎりが、体に負担をかけていないか不安になることもあるでしょう。 そこで本記事では、おにぎりの栄養素が持つ働きを詳しく解説します。節約につながる食べ方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
外食前におにぎりを食べるメリットについて
まずは、おにぎりの栄養素が持つ働きと、外食前に食べるメリットについて紹介します。 お米の主な成分は糖質(でんぷん)です。ごはんは太るイメージを持たれがちですが、ある程度炭水化物を摂取しないと体内の脂肪は燃焼されません。 ごはんのよいところは、ゆっくり消化されるために、血糖値が長い時間安定し、満腹状態が持続する点です。また、農林水産省北陸農政局によると、ごはんは糖質以外にも、たんぱく質やビタミンB、ビタミンE、ミネラル、食物繊維などを含み、バランスのよい食物とされています。 外食前のおにぎりで満腹状態が維持されるため、外食での食べすぎを防ぐことに期待できるでしょう。 さらに、お米をはじめとする糖質は、アルコールを分解する働きがあるといわれているため、お酒を飲むときにもよいとされています。 ■塩分・糖質の摂りすぎには注意が必要 おにぎりに使われる塩には、ごはんとのりの消化吸収を助ける働きがあります。ただし、摂取しすぎると体の不調を招きかねません。逆に、塩が不足すると胃酸が薄まり、消化吸収の妨げになってしまいます。おにぎりを作る際は、塩の量に注意しましょう。 また、おにぎりに含まれる糖質も摂りすぎには注意が必要です。糖質が分解されて作られるブドウ糖は、血液中では血糖として存在します。血糖値は、インスリンというホルモンによりコントロールされますが、ブドウ糖の量が過剰になると中性脂肪に変換され、脂肪細胞に蓄えられます。 そのため、ブドウ糖の基となる糖質を摂りすぎると、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積され、肥満や生活習慣病のリスクが高まるかもしれません。肥満予防のためにも、甘いものや主食の食べすぎには注意しましょう。