関西ラジオ界の巨匠・浜村淳 90歳間近! 重鎮が語るチャップリン映画愛「必ず5つのテーマがある」
関西ラジオ界のレジェンドパーソナリティーで映画評論家の浜村淳さんが、12日放送のラジオ関西の番組にゲスト出演。90歳近くになった今もなお活躍を続ける浜村さんが、健康の秘訣や映画愛などを明かしました。 【写真】Tシャツの柄にも注目! 浜村淳さん 神戸にあるエルビス・プレスリー像とともに 関西ラジオ界の重鎮として君臨し続ける浜村さん。1974(昭和49)年から始めた冠ラジオ番組『ありがとう浜村淳です』(MBSラジオ)は50年続く大長寿番組に。朝のラジオの顔として、関西のお茶の間から絶対的な支持を受けてきました。今春で平日の生ワイド放送こそ終了したものの、土曜日のオンエアは継続するなど、89歳の今も、「さてみなさん…」などの独特でやさしい語り口は健在で、元気にしゃべり続けています。 ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』パーソナリティーで、元フジテレビアナウンサーの田中大貴さんから、その健康の秘訣について質問された、浜村さん。「いや、なんにもないです(笑)。しいて言えば、やはり映画を観ることですね」と、自身のライフワークの1つ、映画鑑賞を挙げます。 「映画は励ましや和み、癒しを与えてくれる、ええもんですよ。だから、あまり悲しい映画を観ないようにしています。今もDVDなどを入れて1週間に最低3本は観ています」と、映画愛を吐露。 数多の作品を見続けてきた浜村さん、同番組パーソナリティーの林歳彦さんからの「ベスト1は?」という質問に対しては、チャールズ・チャップリンの名前を挙げ、イギリスの名優の映画に大きな影響を受けたそうです。 「チャップリンの映画にはどれもテーマがあるんです。それを一言でいうなら、『夢と勇気をありがとう』。さらに、チャップリンの映画には必ず5つのテーマがすべて盛り込まれているんです。1つ目は『一生懸命働くこと』。2つ目は(一生懸命働くために)『美味しいものをたくさん食べること』。それから3つ目は『見知らぬ人をも愛すること』。家族、恋人を愛するのは当たり前ですが、全然知らない他人とも愛を分かち合うことですね。そして4つ目は、『明日はもっと良くなるという夢を持つこと』。最後の5つ目は、他人に対して親切にしてあげた、だからといってお礼を求めないこと。『無償の愛』というものですね。この5つが、どの映画にも必ずテーマとして入っている。だからチャップリンの映画を観て、勇気をもらった、慰めをもらったという人は多いんじゃないでしょうか」(浜村さん) 1935(昭和10)年生まれ、来年の1月で90歳を迎える浜村さん。ラジオ界のレジェンドと言われ続ける思いについて、「レジェンドと言われたらオバケみたい……(笑)」と苦笑。その一方で、局は違えど、ラジオスタジオでしゃべる心境については、「やはり(マイクを前にすると)落ち着きますね。自分の居場所を見つけたような、そんな感じがします」と、ラジオへの深い愛も垣間見せていました。 ※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2024年8月12日放送回より
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