東急、渋谷を舞台にチェックイン型NFTポーカーゲームを開始──博報堂キースリーとbeyondClubが実装サポート
東急は11月22日、自社が運営する「SHIBUYA Q DAO(SQD)」の1周年を記念し、渋谷の街を舞台とした体験型NFTゲーム「SHIBUYA CHECKIN POKER」を開始した。Web3企業の博報堂キースリーとNFTロイヤルティプログラムを提供するbeyondClubが実装をサポートする。 このゲームでは、渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、ハチ公前広場など区内15カ所のチェックインポイントで位置情報に応じてトランプNFTを取得し、ポーカーの役を競う。 人気NFTコレクション「NEO TOKYO PUNKS」のクリエイターNIKO24氏がデザインするトランプNFTを使用し、上位入賞者にはセルリアンタワー東急ホテルの宿泊券やAmazonギフトカードが提供される。SQDのメンバーには特製NFTも追加で提供される。
ウォレット開設不要
技術面では、beyondClubが開発する分散型SNS「Farcaster」上のサービス「Checkin」を活用。イーサリアムのレイヤー2ネットワークBaseチェーン上での展開となるが、ユーザーはXやGoogleアカウントでの参加が可能で、Web3参入の障壁となっているウォレット開設が不要となっている。 SQDは2023年11月に開始された、NFTを活用した参加型・共創型プロジェクト。参加者は参加証となるNFTとカード型ハードウェアウォレットのセットを購入することで、渋谷の飲食店でピザが無料でもらえるなど、特別な優待を受けることができる。博報堂キースリー担当者は、「位置情報ベースのNFTシステムを活用し、渋谷への来訪者とSQDコミュニティーメンバーの拡大を目指す」と意気込む。
渋谷ヒカリエなど指定場所からチェックイン
本件についてCoinDesk JAPANの取材に応じた東急フューチャー・デザイン・ラボでSQDの運営を担当する天野氏は「ただの回遊を促すスタンプラリーではなく、エンターテイメント、ゲーミフィケーション要素をかけあわせて楽しみながら何度も渋谷に来て、いろいろな場所を訪れてもらいたい」と狙いを説明。「SQDメンバーだけでなく誰でも参加できるように、面倒なウォレット開設等も不要な仕組みでこれを機にいろいろな方にNFTやブロックチェーンに触れてもらいたい」と述べた。 参加方法は、まず特設ページから「Checkin」サイトにアクセスする。ログイン後、位置情報をオンにし、指定場所から50m以内でチェックインすることでトランプを獲得できる。1つの場所から1日1枚、1日最大10枚まで、全20枚までの取得が可能だ。 ゲームは12月22日まで実施。参加費は無料で、SQDメンバーでなくても誰でも参加できる。 |文:栃山直樹|画像:博報堂キースリー提供
CoinDesk Japan 編集部