鼻の変形でブリーダーに「売れない」と言われた子猫。懸命に生きる“現在の姿”に感動
【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.143】 息子と重なり、この子を迎え入れたいと思った――。愛猫ティファちゃんとの出会いを、そう振り返るのは飼い主のMIZUHOさん(@tiffaminto)。 【画像】くいしんぼうで元気いっぱいのティファちゃん ティファちゃんは、ブリーダー出身。他の子とは少し鼻の穴の形が違うという理由から、命を軽視された過去があります。
「口唇裂」を持つ息子と重なった1匹の保護猫
当時、4匹の猫と暮らしていたMIZUHOさん。ある日、たまたまネットの里親募集サイトを見ていたところ、ティファちゃんに心奪われました。 ティファちゃんは生まれつき、右鼻の穴が上に引っ張られたような形。ブリーダーは、「商品として売れない」と判断しました。 その後、ティファちゃんは生後1ヶ月ほどで、子どもを産めなくなった子や引退猫など、ブリーダーからのレスキューを専門に行っている保護主さんに引き取られたそう。
ティファちゃんに強く惹かれた理由
MIZUHOさんがティファちゃんに強く惹かれたのは、先天的に唇が割れた状態である「口唇裂」を持つ息子さんの姿が重なったからでした。 「息子は唇が切れている他に、右鼻が少し下がっています。唇は生後5ヶ月で手術しましたが、鼻の手術は成長が止まるまでできないとのことで、行えませんでした。本人が大人になって、『このまま生きて行く』と決めたので、鼻はそのままです」 MIZUHOさんは息子さんのことや、自分が里親希望者になった理由を保護主さんに吐露。ティファちゃんにはMIZUHOさんを含め、3人の里親希望者が現れていましMIZUHOさんに正式に譲渡されることになりました。 保護主さんはMIZUHOさんが伝えた想いに心打たれ、命のバトンを手渡してくれたのです。
キャリーケース嫌いで食いしん坊な愛猫との暮らし
もともと明るい性格のティファちゃんは、お迎え当初も人見知りせず。おうちでは、4匹のお兄ちゃん猫たちにやや圧倒されながらも、仲良くなろうと積極的に奮闘してくれました。 賑やかな生活の中、ティファちゃんは徐々に馴染んでいき、様々な姿を見せてくれるように。一緒に暮らす中でMIZUHOさんは、ティファちゃんがうんちを漏らしてしまうほどキャリーケースを苦手に思っていることを知りました。 そして、もうひとつMIZUHOさんを驚かせたのが、ティファちゃんが見せた食への情熱。どうやら、ティファちゃんは1日中、猫用おやつの「ちゅ~る」やご飯のことを考えているそう。 「ちゅ~るは、3時のおやつにあげるようにしていますが、貰えるまで何時間も粘る。我慢強い子です(笑)」 食いしん坊なティファちゃんは幼少期、MIZUHOさんの目を盗み、ゴミ箱に捨てていたトマトクリームパスタのゴミを漁り、ペロっと舐めてしまったことも。 「ほっぺにクリームを付けて、満足気に部屋へ帰ってきました。その時は、同居猫のミントがほっぺに付いたクリームを一生懸命クンクンしていて、かわいかったです」 そんなミントちゃんとは現在、ほどよい距離感。昔ほどべったりとはしないものの、そばでまどろむこともあります。 「ミントは甲状腺の病気になってから突然怒ることが増え、ティファは近づかなくなりました。今はお薬飲んで落ち着いており、ほとんど喧嘩売らなくなりました。最近、ふたりは近くで寝たり遊んだりしています」