「クールジャパン」赤字356億円から戦略改訂で“再起動”…これまで効果はあったのか? 専門家が解説
◆あくまで求められるのは「後方支援」か
ユージ:塚越さんは、今回のクールジャパン戦略の再起動(リブート)をどう見ていますか? 塚越:日本は外に魅力を売る「ブランディング」が上手ではないと言われています。広報戦略は重要だなと思います。韓国なども20年くらい前に政府が資金を出し、コンテンツの輸出に力を入れた結果、「韓流」という言葉が広がりました。 日本の場合は、勝手に伸びるというか、アニメが伸びている状態です。そのため投資するのであれば後方支援に回って、今伸びているものをそのまま伸ばしていくことが大事です。積極的に何か新しく誘致するよりは、そのほうが良いでしょう。そのあたりのお金の使い方をもう1回考えないといけませんし、検証が重要だと思います。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年7月11日(木)放送より)