日本人の90%に「帯状疱疹」ウイルスが──感染力も“最強クラス” ワクチン定期接種、どうする?【#みんなのギモン】
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どの年代でも増える傾向にあり、誰でもかかる可能性がある帯状疱疹(ほうしん)。子どもの頃にかかることが多い水ぼうそうと同じウイルスによって発症します。来年4月からワクチンの定期接種が始まりますが、その種類や対象はどうなっているのでしょうか。 *podcastできく*4月から「帯状疱疹ワクチン」…どうする?【#みんなのギモン】 そこで今回の#みんなのギモンでは、「来年から『帯状疱疹ワクチン』どうする?」をテーマに解説します。
■失明・顔面神経まひなど合併症も
馬野恵里花・日本テレビ社会部記者(厚生労働省担当) 「定期接種になるという話を聞いて、どうしようと思っている方は多いと思います。水ぶくれや痛みを伴う帯状疱疹のワクチンについて、厚生労働省の部会は来年4月1日から定期接種とする方針を決めました。この定期接種についてもギモンを解いていきます」 「周りで帯状疱疹にかかった人はいますか?」 桐谷美玲キャスター 「私の周りはいないですね」 森圭介アナウンサー 「先日、ほぼ同い年の友人が手足口病になって、その後に帯状疱疹になりました。顔に症状が出たという知り合いもいます」 馬野記者 「私もこの2年の間に、繰り返し帯状疱疹にかかってしまっています。私の場合はまさに顔に出てしまいます。目尻に出てしまって、最初はかゆみがあるんですけど、だんだん痛くなってきます」 鈴江奈々アナウンサー 「高齢の方だけでなく、若い人でもなり得るものなんですね」 馬野記者 「若い人でも、誰でもなる可能性があります。帯状疱疹とは、体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点や水ぶくれが帯状に現れる病気です。症状の多くは上半身に現れ、顔、特に目の周りに現れることもあります」 「神経の損傷がひどいと皮膚(ひふ)の症状が治った後、3か月以上も痛みが続く人もいるといいます。また発症する場所によっては失明や顔面神経まひなどの合併症を引き起こすこともあります」
■どのように発症? 原因は水ぼうそう
忽滑谷こころアナウンサー 「合併症はかなり怖いなという感じがしますが、原因はどんなところにあるんですか?」 馬野記者 「愛知医科大学皮膚科学講座の渡辺大輔教授によると、帯状疱疹の原因は子どもの頃にかかった水ぼうそうで、この2つの病気のウイルスは同じです。水ぼうそうが治った後も、ウイルスが長い間、体内の神経節というところに潜伏しています」 「普段は免疫によってウイルスの活動が抑えられているので症状は出ません。しかし加齢・疲労・ストレス・病気などで免疫が低下するとウイルスが再び暴れだし、痛みを伴う帯状疱疹が現れてしまいます」 「ウイルスが神経に炎症を起こすので痛みが先行し、その後皮膚症状が出ることも多く、刺すような痛みで眠れないという場合もあります。子どもの頃、水ぼうそうにかかった記憶はありますか?」 桐谷キャスター 「私はかかった記憶があります」 森アナウンサー 「全く覚えてないですね」 鈴江アナウンサー 「同じく」