1GP7000万円も余裕「アルゼンチンのフェルスタッペンだ」コラピントの衝撃デビューでアルゼンチンF1復活への準備完了
アルゼンチンのF1復活に向けて、経済状況の改善とフランコ・コラピントの衝撃的なデビューが新たな命を吹き込んでいる。 21歳のコラピントは、ウィリアムズに1レースあたり約50万ドル(約7,200万円)を支払う多数のアルゼンチンスポンサーに支えられ、ローガン・サージェントと交代し、すぐにその存在感を示した。 ■来季のシート獲得なるか? 報道によると、ザウバーは来年ニコ・ヒュルケンベルグと組むドライバーにバルテリ・ボッタスを選んだようだが、ウィリアムズのヴォールズ代表は、コラピントを来年アウディ傘下のチームに貸し出す可能性についてまだ話し合い中だと語っている。 『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の取材に対し、ウォルズ代表は「透明性を持って言うと、彼が2年間アウディで走ることができるかどうか、アウディへの移籍が彼にとっての一つのルートかどうかを話し合っているところです」と語った。また、「F1ドライバーの状況は決して確定していないことを学びました。来年はさらに多くの動きがあるでしょう。我々にとっては良いことは、契約は結ばれていることです。しかし、来年はもっと動きがあるでしょう」と語った。 ■コラピントは「アルゼンチンのフェルスタッペン」 元アルゼンチンF1ドライバーのミゲル・アンヘル・ゲラは、コラピントがマックス・フェルスタッペン的な影響をアルゼンチン国内にもたらす可能性があると考えている。アルゼンチンは1998年以来F1カレンダーから消えている。 「我々には今、素晴らしいドライバーがいる。彼はアルゼンチンのフェルスタッペンだ。賢明なチーム代表なら、コラピントと話をすべきだ」とゲラはスポーツ誌『エル・グラフィコ』に語った。 アルゼンチンがグランプリを失ってから約26年が経ち、同国の経済状況は劇的に悪化した。しかし、昨年リバタリアンのハビエル・ミレー大統領が選出されて以来、回復の兆しがはっきりと見られるようになった。 「アルゼンチンはF1の復活に備えている」と、アルゼンチンのスポーツ大臣ダニエル・シオリ氏は宣言した。 「グランプリは世界的なイベントだ。グランプリは雇用を生み、国際的な観光客と外貨をもたらす。イベントの資金となる民間投資も見込めるなど、条件は整っている」 「アルゼンチン人は、コラピント現象により、再びモータースポーツのトップカテゴリーに狙いを定めている。私はミレイ大統領と、F1をアルゼンチンに呼び戻すことについて話し合ったんだ」とシオリ大臣は語った。