USJ「ドンキーコング」エリアが世界で初めて開業。任天堂・宮本茂氏が語る見どころ
USJは12月11日、新エリア「ドンキーコング・カントリー」を一般公開した。 ドンキーコング・カントリーはその名の通り、任天堂の人気キャラクター「ドンキーコング」をテーマにしたエリアで、2021年3月に開業した「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の拡張エリアにあたる。 【全画像をみる】USJ「ドンキーコング」エリアが世界で初めて開業。任天堂・宮本茂氏が語る見どころ 新エリアによって、ニンテンドー・ワールドの敷地面積は1.7倍に拡大。アトラクションとしては「ドンキーコングのクレイジー・トロッコ」が追加される。
生みの親が語る新エリアの魅力
USJは新エリア公開に合わせて、10日に「前夜祭」、11日に「オープニングセレモニー」を開催。ユニバーサルの幹部とゲストのほか、任天堂の代表取締役フェローであり、マリオやドンキーコングの生みの親でもある宮本茂氏が登場し、新エリアの見どころを話した。 宮本氏はオープニングセレモニーで新エリアの見どころをアトラクションだけではなく、エリア全体に配置されたギミックにある点を強調した。 「中央にはドンキーコングの家があるんですが、その奥には『黄金のしんでん』がそびえ立っています。中にはちょっとスリリングだけども、お子さんも楽しめるトロッコ型のコースターがあります。家族みんなでゴールデンバナナを守る旅に出発してください。 他にもコンガのリズムでサイの(キャラクターの)ランビを呼び出すアクティビティがあったり、『K』『O』『N』『G』の文字を集めるタッチポイントがあります。色々なことがドンキーコングの世界を感じられる遊びを詰め込んでありますので、家族みんなで探してみてください」(宮本氏) 宮本氏はエリアについて「音楽」と「植物」に触れた。 「スーパーマリオ・ランド」(2021年3月から開業していたエリア)では、スーパーマリオシリーズのBGMが流れるが、その先にあるドンキーコング・カントリーではBGMやSEがガラッと変わる。 ドンキーコングシリーズではお馴染みのコンガの音に加え、鳥のさえずりや動物の鳴き声が聞こえてくる。 造形物もドンキーコング準拠のもの、スーパーマリオであれば「ハテナブロック」に該当するようなものが、「樽」や「木箱」になっている。また、植物の多くは実物のものが植栽されており、BGMと相まりジャングルが強く感じる仕様になっている。 なお、ドンキーコング・カントリーは2023年12月に予告され、当初は2024年春に開業予定としていた。ただし、「完成度をより高めるため」(USJ広報)延期されていた。 計画通りであれば春にオープンし、夏休みシーズンの目玉になっていたはずで、その場合気温とともにジャングル感は一層増していただろう。 宮本氏は直接延期については触れなかったが、オープニングセレモニーの冒頭で「これからみなさんを、珍しい真冬のジャングルに案内します」と述べ、取材陣やセレモニーに参加した一部の来場客の笑いを誘った。
小林 優多郎