竹田麗央でさえ4番UT! 歴代最長“モンスターコース”の要警戒ホールは?
<日本女子オープン 事前情報◇24日◇大利根カントリー倶楽部(茨城県)◇6845ヤード・パー72> 原英莉花の変顔【写真】 今年の「日本女子オープン」はとにかく長い。今大会は6845ヤードに設定されているが、これは2022年大会(紫CCすみれC)の6839ヤードを超えてツアー歴代最長(パー72)を更新。日本一の称号を争うにふさわしい超難関セッティングとなっている。 このモンスターコース攻略に自信をのぞかせるのが、今季6勝を挙げて大ブレークした竹田麗央だ。月曜日にはハーフを回り、きょうのプロアマでは18ホールをプレーしたが、大利根CCに相性の良さを感じている。 「コンディションは良くて、調子もぼちぼち。距離が長い方が私は好きなので、そこはプラスに考えています」。ドライビングディスタンス3位(262.23ヤード)につける飛ばし屋らしく、勝機は十分にあると見ている。3週前の「ソニー 日本女子プロ選手権」に続くメジャー連勝もかかるが、「プレッシャーは特にないです。一番大きい大会だと思うので、自分の力を発揮したい」と大舞台を前になんとも頼もしい言葉も聞けた。 ただ、そんな竹田をもってしても、今年のコースは一筋縄ではいかなそうだ。最長距離に加えて、「ラフが長くて、グリーンが硬い」。日本ゴルフ協会(JGA)が発表した今年のコースレーティング(難易度)は『80.6』で、これは2015年以降では最高の数字だ。 特に「ミドルホールが長い」とパー4は要警戒。7番パー4(421ヤード)ではこんなエピソードもある。「アゲンストも吹いていたので、セカンドが200ヤードくらい残った。4番UTで打ちました。日本で(2打目を)UTはあまりない。今週は長いですね(笑)」とさすがの竹田も苦笑いを浮かべる。 とはいえ、ほかの選手たちも条件は一緒。「ドライバーでしっかりアドバンテージを持って、短い番手で打てるのは有利」だと分析もしている。深いラフに入れると一気に難易度は高くなるだけに、フェアウェイキープも優勝へのカギを握りそうだ。 「ローアマを取った年(2021年、7位)はプロテストにも合格しました。大きな自信になった大会。今年は優勝を狙いたい。初日から上位にいたいと思います」。メルセデス・ランキングは現在1位。年間女王レースの先頭をひた走る21歳が、その集大成をぶつける。(文・牧野名雄)