「母ちゃんは生理で家事放棄なんかしてなかったよ…だと」!無知な夫の発言に震えが止まらない。女が語ってこなかった、男が聞こうとしてこなかった生理の現在地。
生理に対する認識の甘さがときおり、SNSで話題になることがある。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「生理用品のCMの影響から生理の血は青だとか、生理中は避妊しなくていいだとか、お風呂に入ると血の海だとか…とんでもない情報を鵜呑みにしている人が一定数いるようです。少しずつ、生理や性に対する発言がオープンになってきたとはいうもののまだまだだと思い知らされますね」。 「2日目でも大丈夫」という生理用品のCMに使われるキャッチコピーを丸2日間つけ続けてもOKと勘違いしている人がいるというのだから驚く。 「想像力の欠如とも取れますが、それほどに知る機会がないことも事実。男兄弟の場合は、家に女性が母親だけってこともあり得ますからね。自戒を込めてもっと学ばねばならないと思いました」。 今回は生理について息子に知って欲しいと思っているが、その行く手を夫に阻まれているというある女性の告白だ。 -----------------
田口美貴子さん(仮名・41歳)は、小学3年生と5年生の息子を育てるワーママだ。 「最近、性教育について改めて学ぶようになりました。というのも、知らないことは罪だと思うようになったから。うちは2人とも男の子なので、私自身何を教えてあげられるのか、考えるきっかけにもなりましたね」。 ママ友ともよく話題になると話す。 「男の子ママの先輩が、子どもたちに生理のことを開けっ広げに話していると聞いて、すごくいいなと思いました。例えば、生理中で体調が悪ければ、隠さずに言葉にしたり、横になるとか、買い物の際に当たり前のように生理用品を買うとか。日常に生理があるということを隠さずに暮らしているそう」。 確かに女性にとって、生理は日常だ。非日常でも異常でもない。 「だんだんと、大丈夫?とか手伝おうか?とかそういう言葉が出るようになったと聞いて、すごく感動したんです。知識がなければ、そんな言葉には繋がりませんもんね。うちの息子たちにも少しずつですが、理解を進めて欲しいなと話を始めたんですけど…」。 夫から制されたというのだ。 「私は比較的、生理痛が重いほう。先月もあまりの辛さに横になってしまったんですけど、そのときに生理の意味、そして横になった理由を子どもたちに伝えたんです。そうしたら夫が…」。
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