「試験前でも食卓はいつも通り」 みきママ「東大生」長男と振り返る“家ごはん”の力 子どもの頑張りをサポートするレシピも紹介
みきママ:「がんばれ」「だいじょうぶだから」とかは言わなかったかもね。 はる兄:試験前でも、食卓はいつも通り。笑って、しゃべって、その感じがすごいよかった。 ■“家ごはん”で鍛えられたこと はる兄:これは、お母さんの仕事柄ではあるけれど、「この3つの中でどれがいちばんおいしい?」って出されて、よく試食担当をしていたことを思い出しました。 みきママ:調味料の配合を変えて作ったりするから、どれがいいか客観的な意見を聞きたくて。
はる兄:正直、ほぼ同じなんですよ(笑)。でも、その中で1つ、いちばん好きだなと思うものを選ぶ。 すると、「なんで?」って聞かれるから、「とろっとしてて、酸味がやさしい」とかって言葉にするじゃないですか。あれは味覚のトレーニングになっていたのかも。 みきママ:うちの子どもたち、おいしくないときは、はっきり言うんです。とくにイライラしながら作ると、「おいしくない」って言われる率、高いですね(笑)。 はる兄:「今日どうした? おいしくないわ」ってね。つい本音が出ちゃう。
みきママ:子どもたちが残した料理を「くそー」って食べながら、「確かに味がボヤけてた」「ちょっと塩けが強かったか」ってチェックして。次は絶対に残されないようにしてやる! って思うんですよ。 そうやってだんだん腕を上げていけばいいんじゃないかな。いまだに残されちゃうこともありますけれどね(笑)。 はる兄:いつからか、金曜日の夜は「好き好きパーティ」をするのが恒例になって、あれも楽しかったな。 みんなでスーパーに行って、それぞれが食べたいものを買うんです。自分で選んだ好きなものを食べて、食事のあとに〝金曜ロードショー〟を見るまでが「好き好きパーティ」。
みきママ:ポイントは、子どもたちに選ばせるということ。 「いくらなんでもそれはちょっと」って思うものもあるかもしれない。子どもが選ぶのを待っていたら、すごく時間がかかるかもしれない。 でも、親が選んじゃったら、それはもう「好き好き」じゃないですもんね。 はる兄:うちはあまり外食に行く家庭ではなかったですけれど、自分で選ぶ機会がいっぱいあったから楽しかったし、不満は全然なかったです。 みきママ:子どもたち、毎週本気で食べたいものを考えていましたね。週に1回の特別な日だから。