<速報>イチロー、ローズの記録に並ぶもベース上で特別な反応せず淡々
マーリンズのイチロー(42)は15日(日本時間16日)、敵地のサンディエゴ、ペトコパークでおこなわれたパドレス戦に「1番・ライト」で、2試合ぶりに先発出場。その第一打席に、カウント1-0から打ち損じたボテボテの打球がラッキーな捕手前の内野安打となり、ピート・ローズ氏が保持する4256安打の歴代最多安打記録に日米通算で並んだ。パドレス先発のペルドモの変化球をひっかけ、ボテボテのゴロがホームベースの前にころがり、キャッチャーのノリスはスライディングをしながらあわてて一塁へ送球したが、おおきくそれた。 記録は内野安打。イチローは最初、いつものようにプロテクターを外して無表情だったが、ビジョンにローズの記録にならんだことが映し出されると、大きな拍手が起きて、思わず一塁手に何かを語りかけながら笑顔がはじけた。だが、歓声に答えてヘルメットを脱ぐなどの特別な所作をせず、現地のテレビは、「これだけ大きな節目のヒットを打ったのに、イチローは次のプレーのサインを求めている。まったく淡々とプレーしている」と伝えた。 イチローは、2004年にシスラーの記録を抜く、年間最多安打記録を作った際には、当時のマリナーズ・ナインのサプライズの祝福などもあって、ベース上でヘルメットを脱ぐなど、拍手に答えて挨拶をする反応を見せたが、この日は日米通算記録が非公認であることへの配慮か、淡々としていた。ただ、イチローが先制ホームを踏み、ベンチへ帰るとナインから大きな祝福を受けた。 イチローは、これがメジャー通算で2978安打で、日本のオリックス時代に稼いだ1278本と合わせての大記録に並んだ。 第2打席は、3回一死走者なし。カウント2-1から、また変化球をひっかけて、第一打席と同じようなボテボテのゴロとなったが、少し強く転がったため、ピッチャーゴロに倒れた。