オリックス・杉本裕太郎の『珍要求』に球団の反応は?契約は800万円減の6700万円でサイン「打ちまくって監督を胴上げしたい」
オリックスの杉本裕太郎外野手(33)が3日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、800万円減の年俸6700万円(金額は推定)で来季の契約を結んだ。 交渉では球団応援歌「SKY(スカイ)」のカラオケ映像をニュー・バージョンに変えてほしいと訴えたという。この珍要求は今オフ、淡路島(兵庫)のステーキハウスででファンと交流したのがキッカケだった。 「なんでオリックス・ファンになったんですか? と聞いたら、カラオケでSKYを聞いてめっちゃカッコ良いな、と。それからファンになったと聞いて、それやったらと思って、僕らも実際に自分らの映像が出たらうれしいですし、若いファンも増えたので喜ぶかなと思って」 杉本はチームメートとカラオケに行けば「SKY」を歌うこともあるそうだ。その映像は昔のもので、今の球団スタッフらが現役時代のものという。杉本からすればリーグ3連覇を果たしたことで、強くなった球団をイメージする映像ができるはずと考える。さらに好評を博して「ファンにも広まるのでは」と期待感を抱いていた。 要求を受けた球団側はまず権利などの問題を把握してから、応えることができるかどうか進めていくことになる。 杉本は9年目の今季、82試合に出場して219打数51安打の打率2割3分3厘、11本塁打、27打点。2021年に本塁打王(32本)で打率3割1厘とキャリアハイの成績を残してから4年連続で2桁本塁打は記録しているものの、物足りない数字で、20本塁打には3年連続で届かなかった。 区切りの10年目に向けては「マモさん(岸田護監督の愛称)を胴上げしたい。そのために打ちまくって、野手で点を取っていくこと」とV奪回を志している。月間3本塁打を放った今年9月は「良い感じ打てていた」と振り返る。その感覚を維持し、今オフからは柔軟性を高めるというピラティスにも励む。 杉本の巻き返しとともに、カラオケ映像のニュー・バージョンができるとなれば、イメージアップにつながり、ファンのさらなる拡大にもつながるかもしれない。
中日スポーツ