旬のサクランボに異変「実が2つに…」去年の猛暑が影響か 梅も寒暖差の影響で…
天候に振り回されているのは、サクランボだけではありません。”梅の里”とも言われる、埼玉・越生町では… 越生町民 「梅がなったとき、みんな梅酒とか梅干し作る」 「ジュースとかね」 「おにぎりっていったら、梅しかないんだから。しゃれたシャケとかあれとか、そんなもんじゃない、梅だよ」 町全体で、例年20トンもの梅を出荷しています。しかし、収穫シーズンを迎えた梅の農園には…
山口農園 山口由美さん 「ここはこんな感じで、ほとんどなってないですよね」 実がほとんどついていない木が多くありました。 山口農園 山口由美さん 「1個しかなってない、この枝とか。通常は木が垂れ下がる。重みで折れちゃう、(実が)なりすぎて。でも全然なってないからびっくり。葉っぱだけで実がない」
実際に、1日で収穫できた梅を見せてもらうと… 山口農園 山口由美さん 「けさとった梅だけど、これしかとれないからね」
2022年に撮影した写真には、床いっぱいにおかれた梅が写っていました。例年であれば、1日でその量の4倍ほど収穫できるといいます。 原因とみられるのが、ことし3月の寒暖差。花粉を運ぶハチの働きが鈍くなったことで、受粉が十分にできなかったとみられています。現在の収穫量は、多くても例年の3分の1程度です。取材中にも、発注の電話がきましたが… スタッフ 「小梅どうしますか?」 山口さん 「もうないの」「毎年買ってもらってるからな…」 さらに、直接農園に梅を求めてくる人も… 山口さん 「小梅とりにきた?」 農園に来た人 「ネットで見て売ってるかなって。大丈夫です、顔出しただけ」 山口農園 山口由美さん 「すみません、ありがとうございます。今年ないの」 断らざるを得ない状況になっていました。 ◇ 山口農園 山口由美さん 「今年は凶作ということで、全国的に梅がなってないので、ぜひ、みなさん買っていただいて、農家の生活を応援してもらいたいな」