「大して頑張ってないんで」ご褒美はなし、オリックス・紅林弘太郎、7900万円でサイン「チームを引っ張れ!」球団からもハッパ
オリックスの紅林弘太郎内野手(22)は4日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、7200万円から700万円アップの年俸7900万円(金額は推定)で来季の契約を結んだ。 「屈辱の1年でした」 駿河総合高(静岡)からドラフト2位入団2年目の2021年にレギュラー定着してから3年連続でリーグ優勝を果たしたが、今年はBクラスへ転落した。5年目の今年は自己最多タイとなる136試合に出場したが、465打数115安打の打率2割4分7厘(リーグ16位)、2本塁打、38打点と打撃3部門とも昨年より数字を落とした。 年俸は増えたが「大して頑張ってないんで(自分への褒美は)考えてないです」と苦笑する。 今秋のプレミア12では侍ジャパンに選出されて、通算6試合18打数5安打の打率2割7分8厘、0本塁打、5打点と準優勝に貢献した。井端弘和監督からスタメンでは本職の遊撃および三塁で5試合に起用された。 侍ジャパンでチームメートとなった源田壮亮遊撃手(西武)の守備を間近で見たことで、その差を痛感させられたという。だからこそ「他の二遊間と差をつけられるのは長打力だと思うので、僕の良さを出していきたい」と本塁打の量産を追求するつもりだ。 球団からは「もっと成績とか行動でチームを引っ張っていかないといけないぞ、と言われました」と紅林。投手や内野陣への声掛けなど、今年限りで現役を退き、コーチ選任となった安達からもリーダーシップを求められたという。 「ホームランも最低の数字になったし、打率も落ちた。弱気になってしまうので自分自身、自信を持って来季は臨みたいと思います」。ひそかに背番号「24」の変更も狙っているという。高校時代につけていた「6」だ。今は宗佑磨内野手の背番号だけに「宗さんに譲ってもらえるように頑張ります」と遠慮せず、本気度を示した。
中日スポーツ