まずは「環境」と「生活リズム」の見直し!常に睡眠不足の50代会社員がお酒に頼らずに眠りにつく方法
どんなに忙しくても、睡眠より趣味や楽しみを優先したい人もいるだろう。 都内在住の50代男性会社員の楽しみはお酒だ。仕事と趣味の“推し活”に忙しく、睡眠時間は平均4時間と少ないが、「お酒を飲みながらのテレビ鑑賞が楽しい」と毎日晩酌している。 【画像】お酒を飲んでも質の良い睡眠を手に入れる方法 深夜1~2時頃まで起きているため、早めに切り上げて睡眠に割り当てたいところだが、1日の楽しみである晩酌は簡単にやめられない。しかし、「いつも眠い」という悩みもある。 そこで、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身医師に、お酒をやめずとも質の良い睡眠を手に入れる方法を聞いた。
飲酒は就寝3時間までに
「21時頃に帰宅してから2~3時間は、テレビを見ながら、ほぼ毎日お酒を飲んでいます。お酒を飲んでいるからか深夜0時~1時頃まで眠くなることがまずないです。 深夜1時半~2時には寝ようと思っていますが、週1回くらいの頻度でお酒が入ったグラスを持ったままソファで寝ることもあって、お酒がこぼれて3時か4時頃に目を覚ますこともあります」(50代男性) 梶本医師は、「寝付きが悪い人ほどお酒を飲んで寝ようとする人がいます。ですが、お酒を飲んだところで深い睡眠にならない。うっすら起きているような、寝ているような状態なのです」と話す。 もちろんこの男性は、「寝るためではなく、楽しみ」だと言っているが、梶本医師は「就寝前の飲酒には覚醒作用がある」と指摘する。 アルコールには、睡眠作用・睡眠誘発作用があるため寝付きがいいように思うが、アルコールの中途代謝物には、覚醒作用もあるため、質の悪い睡眠につながってしまう。 そのため、梶本医師は、「飲酒から“最低3時間”あけて就寝してほしい」と話す。 「人間は、食べたものを消化するのに時間を使うため、お酒を就寝する最低でも3時間前までにする。おつまみなどを食べる際は、就寝4時間前までに食べてほしいです。脂っこいものを遅い時間に食べることは、控えた方が質の良い睡眠へつながります」 さらに、食事内容を工夫することでも、質の良い睡眠を手に入れられるという。