ヒコロヒー進化の予感と秘めるポテンシャル…「国民的地元のツレ」が俳優、小説に続き脚本家デビュー
今年はヒコロヒー(35)がさらにレベルアップの予感だ。18日にスタートする、Travis Japan・松倉海斗(27)主演の連続ドラマ「トーキョーカモフラージュアワー」(テレビ朝日系)で脚本を手掛けるのだ。2024年1月に短編恋愛小説集「黙って喋って」を出版していたが、ちょうど1年経って民放連ドラの脚本家にステップアップした。 TKO木本武宏を擁護する大物芸人は多いが…人を見る目があったのはヒコロヒーだった? 庶民派で愛煙家、借金があることを包み隠さない“やさぐれ”キャラから、「国民的地元のツレ」というキャッチコピーをつけられたヒコロヒー。人気に火がついたのは21年だ。「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」で決勝戦に初進出。4月期のドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」(テレビ東京系)で俳優デビューし、同クールで日向坂46のメンバーだった斉藤京子(27)とのトークバラエティー「キョコロヒー」(テレ朝系)が深夜枠でスタートした。 「キョコロヒー」は独自のペースを崩さない斉藤と、絶妙な回し役のヒコロヒーが化学反応を起こして、開始からわずか数カ月で同枠「バラバラ大作戦」の視聴者投票でグランプリに輝いた。それにともない、放送時間枠が昇格。東京・EX THEATER ROPPONGI、東京国際フォーラム ホールA、NHKホールで開催したイベントは、いずれも満員になった。23年秋には番組発の楽曲プロジェクトが始動して、合作によるファーストシングル「After you!」をリリース。「ミュージックステーション」(テレ朝系)で生歌唱した。 ピン芸人のため、演技力も抜群なところが大きな強みだ。ブレークした翌22年以降、菅田将暉(31)主演の月9「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)、オードリーの若林正恭(46)と南海キャンディーズの山里亮太(47)の半生を描いた「だが、情熱はある」(日本テレビ系)ほか、話題作に俳優として出演。昨年までコンスタントに俳優、CM出演に恵まれた。 所属する松竹芸能といえば、昨年にキンタロー。(43)、みなみかわ(42)が退所。さかのぼれば、さらば青春の光やAマッソ、R-1王者のお見送り芸人しんいち(39)も元松竹だが、いずれも独立・移籍後に大成したことから、「脱竹」(だっちく)という俗語が広まった。さらに昨年末で、34年間も在籍したよゐこ・濱口優(52)も退所。相方の有野晋哉(52)は残留しているが、今年も“脱竹ドミノ”が続く可能性大。それだけに、ヒコロヒーは救世主だ。 「もともと話術が達者でネタの着眼点に定評がありましたが、脱竹現象が起こったことで、より際立ちました。かつて、松竹の女性芸人で稼ぎ頭といえば、揃って美人でファッショナブルにしてハイソだったオセロ(中島知子&松嶋尚美)でした。ヒコロヒーは反して、大衆居酒屋と安い酒に付きあってくれそうなピン芸人。自虐もウエルカムで、コメントが的を射ているので、今年は司会業に加えてコメンテーターとしても引く手あまたになるかもしれません」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏) 脚本家デビューという幸先いいスタートを切った25年のヒコロヒー。さらなる進化の予感だ。 ◇ ◇ ◇ ヒコロヒーの年収は1億円を超えているという。関連記事【もっと読む】ヒコロヒー年収1億円超えで“我が世の春” バラエティーからドキュメンタリーまでオファー殺到…では、本人の活躍ぶりについて伝えている。