初出場の龍谷富山、惜敗も横山旺世主将に涙なし「悔いはありません。高校サッカーをやりきった」
◇31日 第103回全国高校サッカー選手権2回戦 松山北1―0龍谷富山(西が丘) 初出場の龍谷富山は松山北(愛媛)に0―1で惜敗。後半に与えたPKでの失点が響き、敗れた。 龍谷富山の主将のFW横山旺世(おうせ、3年)に涙はなかった。「悔いはありません。高校サッカーをやり切りました」。チームは松山北にシュート3本に抑え込まれ、自身はシュートを1本も打てなかった。それでも初出場校はPK戦の末、那覇西(沖縄)との1回戦を突破。全国で1勝を挙げ、自校の歴史に新たな1ページを刻み、チームを引っ張った主将は「富山第一の一強ではない時代が来る。富山県のサッカーレベルが上がると思う」と期待した。 主将就任時にチームで全国選手権出場の目標を共有し、実現した。松山北戦の先発のうち6人が2年生。「2年生がここまで頑張ってきて、試合を通して頼もしくなってきた姿が見られたので来年もこの(全国選手権の)ピッチに戻ってきてくれたらうれしい」。後輩にそうエールを送った主将は、卒業後も名古屋産業大でサッカーを続ける予定だ。
中日スポーツ