福岡・北九州市のマクドナルドで中学生2人が殺傷された事件。 容疑者は今も逃走を続けています。 地元の住民や子どもたちの不安が続く中で、18日午後、市長が会見を開き、緊急の対策を発表しました。 北九州市のマクドナルドで中学生の男女2人が殺傷された事件発生から4日。 北九州市の武内市長が18日午後に会見を開き、子どもたちを守るための緊急対策を講じる考えを示しました。 北九州市・武内和久市長: （子どもたちを守るための緊急対策）12月19日の朝から、市役所職員が地域に出て市役所職員動員パトロールを行う。2つめが、冬休み中も切れ目なく、必要ならいつでも心のケアができるように体制を整える。3つめが、学校長から全児童・生徒に対し、心つながるメッセージ。いつでもどこでも誰かとつながって、不安を抱える子どもたちが相談できるよう、心のケアをサポートする体勢を整えたい。 市の教育委員会によると、市内の学校などでは17日に2124人、18日も2103人が事件への不安などを理由に登校を控えていて、影響が広がっています。 近隣住民は「かわいそうだし気の毒ですよね。とにかく早く犯人が捕まってほしい。ただそれだけです」と話していました。 事件が起きたのは14日の夜。 北九州市にあるマクドナルドで、男が刃物のようなもので中学3年の男女2人を次々と刺して逃走し、現在も行方がわかっていません。 捜査関係者によると、現時点で、現場となった店舗では事件につながるような客とのトラブルに関する情報はなく、被害に遭った中島さんらとのトラブルも確認されていないということです。 警察は、2人や店への恨みが動機ではなく、通り魔的な犯行の可能性が高いとみて捜査しています。 2人が通う中学校は、来週から冬休み。 保護者からは、学校が休みに入ることに「今週中に捕まらなかったら遊びには行かせないです。ひとりで出させないとか、そうしないといけないと思う」など、不安の声が聞かれました。 18日朝、子どもたちの通学路では、不審者がいないか地元住民が防犯パトロールを行っていました。 地域の防犯パトロールをしている入門真生さん: 早く犯人が捕まって、いつもの平穏な日々が続いてほしい。 警察は、事件発生当時に現場付近を車で通った人にドライブレコーダー映像などの提供を呼びかけています。